ジャパンイマジネーションが事業を再構築、セシルマクビーは全43店舗を閉店

7月20日、ジャパンイマジネーションは展開しているセシルマクビーの全43店舗を閉店すると発表しました。

セシルマクビーが全43店舗を閉店する理由は、売上が減少する中、新型コロナウイルスの影響を受けたためだと考えられます。新型コロナウイルスの発生は、閉店のきっかけになったのではないでしょうか。

ECの拡大、新型コロナウイルスの発生により、ファッション販売員は仕事を失うリスクが高まっています。セシルマクビーの全43店舗の閉店は、すべてのファッション販売員に起こる可能性があることです。

セシルマクビーは全43店舗を閉店

7月20日、ジャパンイマジネーションは事業の再構築を発表しました。

ギャルファッションで人気があった、セシルマクビーは全43店舗を閉店します。

ジャパンイマジネーションは「Ank Rouge」、「Jamieエーエヌケー」、「DEICY」「STUNNING LURE」の4ブランド以外のブランドについて、年内を目途に、順次店舗事業から撤退する計画です。

なぜセシルマクビーは全43店舗を閉店するのか

ギャルファッションで人気があった、セシルマクビーは全43店舗を閉店します。

セシルマクビーが全43店舗を閉店する理由は、売上が減少する中、新型コロナウイルスの影響を受けたためだと考えられます。

ギャルファッションは衰退しています。

ギャルブームが流行ったのは1990年代です。ギャルファッションは多くのメディアで取り上げられ、セシルマクビーは女性だけでなく、男性も知っています。

1990年代と2020年では、若い女性のファッションは大きく変化しています。個性的なギャルファッションが、30年も長期に渡って人気を保つことは困難です。

2000年以降、ファーストリテイリング、しまむら、GUなど、大手ファッションブランドが売上を大きく伸ばしました。若い女性は高くて個性的な洋服よりも、安くて長く着れる洋服を望んでいます。

新型コロナウイルスの影響もあります。

近年、ECで洋服を買う人が増えており、実店舗からECへと買い物場所のシフトが起きています。ECはクーポンがある、品揃えが豊富、複数のブランドをまとめて買えるといった、お客さんを満足させる買い物体験を提供しています。

新型コロナウイルスの発生以降、店舗の閉店・営業時間の短縮が行われ、緊急事態宣言も発出されました。店舗で買い物ができない状況が長く続いたことで、実店舗からECへの買い物場所のシフトが加速しました。

もともとセシルマクビーの全43店舗を閉店しようと計画していたところに、新型コロナウイルスが決断のきっかけになったのではないでしょうか。

ファッション販売員は仕事を失うリスクが高まる

ギャルファッションで人気があった、セシルマクビーは全43店舗を閉店します。

ECの拡大、新型コロナウイルスの発生により、ファッション販売員は仕事を失うリスクが高まっています。

ECによって、実店舗は閉店に追い込まれるというのはよく言われることです。

ECの市場規模は継続的に拡大しています。経済産業省が発表している「電子商取引に関する市場調査」によると、2019の物販系分野の市場規模は10兆515億円(前年比8.09%増)でした。

ECの市場規模が拡大すれば、実店舗の市場規模は縮小します。実店舗の売上は毎年減少しており、今後、閉店が増えることは確実です。

セシルマクビーが閉店するのはECの影響だけではなく、ギャルファッションの衰退、新型コロナウイルスの影響もあります。ただ、すべての店舗が一気に閉店することは、ECの脅威を感じさせます。

ファッション販売員は仕事を失うリスクが高まっています。

セシルマクビーの従業員について、今後どうなるかは言及されていませんが、解雇になるのではないかと思います。セシルマクビーの全43店舗の閉店、従業員の解雇は、すべてのファッション販売員に起こる可能性のあることです。

解雇されたファッション販売員は、ECで働く、別のブランドの店舗で働く、ファッション業界以外で働く、どれかを選ぶことになります。今後、ファッション業界の店舗数が減れば、ファッション販売員は難しい選択を迫られます。

ECを積極的に勉強して、ファッション販売員からECマーケターに転職するのは良い選択肢です。店舗が閉店しても、ECで働くことができれば、ファッション業界で新しいキャリアを拡大することができます。