楽天は送料無料になる注文金額を3,980円以上に統一、一部の出店者からは反発

楽天は3月18日より、注文金額が3,980を超えると、送料無料になる仕組みを導入する予定です。楽天が導入予定の送料無料には、賛否両論があります。楽天の出店者で作る任意団体「楽天ユニオン」は1月22日、公正取引員会に対し、独占禁止法の排除措置命令を求める措置請求書と、送料無料に反対する店舗の署名を提出しています。

楽天は送料無料を導入することで、お客さんは買い物がしやすくなり、流通総額は十数パーセント増え、出店者の売上も増えるとしています。一方、出店者の一部は送料の負担が増えることで、利益が減ると反発しています。

楽天は競合のAmazonと比較すると、送料が分かりにくいことが弱点です。楽天が導入予定の送料無料には賛否両論がありますが、Amazon対策に必要なものです。

注文金額3,980円以上で送料無料・出店者の反応

楽天は注文金額が3,980円を超えると、送料無料になる仕組みを3月18日より導入します。

現在、楽天は送料無料になる注文金額が出店者によって異なっていて、お客さんが買い物をしにくい問題を抱えています。楽天は送料無料の金額を3,980円に統一することにより、お客さんの買い物の利便性を高め、流通総額、出店者の売上を増やす狙いです。

楽天が導入予定の送料無料に対して、出店者からは賛否両論があります。

楽天の出店者で作る任意団体「楽天ユニオン」は1月22日、公正取引員会に対し、独占禁止法の排除措置命令を求める措置請求書と、送料無料に反対する店舗の署名を提出しています。送料無料の導入により、出店者の送料負担が増え、利益が減少する店舗が出てくるという主張です。

楽天は1月29日に開催された「楽天新春カンファレンス2020」で、3月18日より送料無料を導入する強い決意を発表しています。

楽天によると、送料無料は楽天、出店者が成長するために不可欠なもので、流通総額は十数パーセントは増えると確信しているとのことです。

一部の出店者から反発があるなかで、楽天は3月18日より、送料無料の仕組みを導入します。送料無料は楽天のお客さん、出店者にとってインパクトがあるものです。楽天の流通総額はどうなるのか、お客さんは買い物がしやすくなるのか、出店者の利益はどうなるか、大きな変化が起こります。

なぜ送料無料の注文金額を3,980円以上に統一するのか

楽天が送料無料の注文金額を3,980円に統一する理由は、お客さんの買い物の利便性を向上させ、流通総額、出店者の売上を増やすためです。

楽天が導入する送料無料は、Amazonへの対応を強化する目的もあります。

楽天とAmazonの送料を比較すると、Amazonの方が分かりやすいです。Amazonは注文金額が2,000円を超えると送料が無料になります。さらに、年会費3,900円のAmazonプライム会員になれば、送料はすべて無料です。

Amazonは複数のカテゴリの商品がまとめて配送されるので、注文金額2,000円を超えるのは難しいことではありません。

Amazonは注文金額が2,000円を超えていれば送料無料ですが、楽天の場合はその都度、送料を確認しなければなりません。楽天とAmazonのどちらで買うか迷ったお客さんは、送料が分かりやすいAmazonを選択しやすいです。

出店者それぞれが在庫を持ち、発送する楽天と、自社で在庫をまとめて持ち、発送するAmazonとでは、物流効率に差があります。物流効率の差が送料無料金額の差になり、買い物のしやすさの差になります。

楽天は3月18日より、送料無料の金額を3,980円以上に統一します。送料無料の3,980円以上に統一したとしても、依然としてAmazonの2,000円以上よりは高いです。

楽天の送料無料には一部の出店者からの反発がありますが、Amazonに対抗するためには、さらなる注文金額の引き下げが必要になるかもしれません。

送料無料でお客さんはどうなるのか

送料無料の注文金額が3,980円以上に統一されることで、楽天のお客さんは買い物がしやすくなります。一部の出店者が送料の負担が重くなることで、商品の値上げをする可能性もありますが、影響はそれほど大きくないと思います。

店舗によって送料が異なることは、楽天のお客さんが抱える不満の一つです。

楽天で欲しい商品を見つけた後、必ず送料を確認しなければなりません。多くの店舗では商品ページの下部に送料を記載しており、送料の確認は一手間です。さらに、送料、送料無料になる注文金額が高いと、お客さんの失望は大きいです。

本当は楽天スーパーポイントが貯まる楽天で買いたいけど、送料が高いので仕方なくAmazonで買うというケースも発生します。

送料無料の注文金額が3,980円以上に統一されることで、お客さんの買い物のストレスは軽減されます。商品の価格が3,980円を超えていれば、送料を確認する必要はなく、不本意にAmazonで買うこともなくなります。

送料の負担が重くなることで、一部の出店者は商品の値上げを行い、お客さんは買い物がしにくくなるという見方があります。

実際に起きてからでないと分かりませんが、商品の値上げの影響は大きくないのではないかと思います。

商品が楽天でしか買えず、どうしても欲しい場合は、値上げを受け入れるべきです。商品が別の店舗でも買えるのであれば、楽天で買わなければよいです。

注文金額が3,980円を超えれば、確実に送料無料になる分かりやすさは、楽天のお客さんにとってありがたいです。

送料無料で出店者はどうなるのか

送料無料の注文金額が3,980円以上に統一されることで、流通総額、出店者の売上の増加が期待されています。

送料無料でお客さんは買い物がしやすくなるため、すべての出店者に売上が増えるチャンスがあります。利益については、出店者の平均注文金額に依存しており、増える店舗、減る店舗で差が出そうです。

送料無料の恩恵を確実に受けるのは、現時点で既に送料無料になる注文金額が3,980円以下の店舗です。

既に送料無料になる注文金額が3,980円以下の店舗は、追加の送料の負担がなく、売上が増える恩恵だけを受けることができます。追加の送料の負担がないため、売上の増加はそのまま利益の増加に繋がります。

現時点で送料無料になる注文金額が3,980円以上の店舗は、送料無料により、利益が減少する可能性が高いです。

送料無料になる注文金額が3,980円以上に統一されると、客単価は低下することになります。お客さんは送料無料にするため、無理に買い物をする必要がなくなるからです。

例えば、現時点で送料無料になる注文金額が4,980円以上の店舗の場合、送料無料になる注文金額が3,980円以上に統一されると、注文金額が4,980円以下の注文も出てきます。注文金額が4,980円以下の注文は、送料の負担が重く、利益は減少します。

送料無料により、利益が増える店舗、減る店舗が出てきます。

楽天が送料無料を積極的に推し進めていることを考えると、お客さんは買い物がしやすくなり、流通総額が増える確率は高いです。一方、出店者には不確実な要素が多く、出店者間の分断も進みそうです。

送料無料はお客さんのニーズに対応したもの

楽天は3月18日より、注文金額が3,980円を超えると、送料が無料になる仕組みを導入します。これは楽天の流通総額、出店者の売上を増やすためのもというよりは、お客さんのニーズに対応するためのものだと思います。

楽天に送料無料が必要な理由は、お客さんが楽天よりもAmazonの買い物体験を好むようになっているからです。

楽天とAmazonは異なる買い物体験を提供する通販サイトです。

楽天には5万店ほどの店舗があり、お客さんは多様な店舗・商品を楽しむことができます。一方、Amazonは一つの商品に一つの商品ページ、価格、レビューもまとめられていて、欲しい商品を素早く購入することができます。

これまでお客さんは楽天の買い物体験を楽しんできましたが、近年はAmazonの買い物体験を支持する人が増えています。ECの商品・レビューが増えたことで、お客さんは買い物疲れをするようになり、シンプルな買い物体験を望んでいます。

楽天の送料無料も、出店者の送料のバラツキをなくし、分かりやすくするためのものです。送料を分かりやすいものにしなければ、シンプルな買い物体験を好むお客さんに買い物をしてもらえなくなります。

楽天の送料無料には一部の出店者が反発しており、強引に導入しようとしているとの見方もあります。しかし、シンプルな買い物体験はお客さんが求めるもので、適切に対応しなければ、Amazonとの差が拡大してしまいます。

楽天は買い物体験をシンプルに変えて行く必要があり、送料無料も施策の一つです。

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