ファミリーマートの7月のレジ袋辞退率は77%、有料化前の30%から上昇

8月3日、ファミリーマートは7月のレジ袋辞退率が77%となり、有料化前の30%から上昇したと発表しました。

レジ袋の辞退率が上昇した理由は、レジ袋にお金を支払いたくない人が多かったためだと考えられます。また、スマホ決済「ファミペイ」を利用した、エコスタンプのキャンペーンも効果的です。

レジ袋の辞退率が上昇したのはポジティブなことですが、一方、買い物体験の変化により、売上が減少する不安もあります。お客さんは少なからず買い物がしにくくなるため、マイナスの影響はあるのではないかと考えられます。

ファミリーマートの7月のレジ袋辞退率

8月3日、ファミリーマートは7月のレジ袋辞退率を発表しました。

ファミリーマートの7月のレジ袋辞退率は77%となり、有料化前の30%から大きく上昇しています。

ファミリーマートでは、スマホ決済「ファミペイ」を提示して、レジ袋を辞退すると、エコスタンプがもらえるキャンペーンを実施しています。エコスタンプが30個貯まると、対象商品のクーポンと交換できます。

クーポンの対象商品は定期的に変更されます。

なぜレジ袋の辞退率は上昇したのか

ファミリーマートの7月のレジ袋辞退率は77%に上昇しました。

レジ袋の辞退率が上昇した理由は、レジ袋にお金を支払いたくない人が多かったためだと考えられます。

ファミリーマートのレジ袋は4種類、一律3円です。すごく高いわけではありませんが、ファミリーマートでよく買い物をする人は金額が大きくなります。また、一回の買い物で複数枚のレジ袋が必要になることもあります。

レジ袋を買わない人はマイバックを利用します。マイバックを利用する場合、商品を自分で袋詰することになりますが、それほど負担ではありません。スーパーマーケットでは自分で袋詰をするので、真新しいことではありません。

レジ袋を使わなくても、商品を手で持って帰れるケースもあります。自動車で買い物に来て、そのまま自宅に帰る場合、レジ袋は不要です。仕事中に昼食、夕食を買う場合、オフィスにゴミ箱があれば、レジ袋は不要です。

ファミペイを利用したキャンペーンは効果的です。

レジ袋は7月1日より有料化されました。これまで無料でもらえていたレジ袋が、有料になると損をしたように感じます。コンビニは客単価が低いため、代金に占めるレジ袋の割合は大きくなります。

ファミリーマートでは、ファミペイを提示してレジ袋を辞退すると、エコスタンプがもらえます。レジ袋の辞退にインセンティブが付くので、レジ袋が有料化されたことによる、損をした気分を緩和する効果があります。

レジ袋の有料化は環境の保護を目的としたものです。ファミリーマートの7月のレジ袋辞退率が上昇したのは、ポジティブなことです。

レジ袋の有料化で売上が減少する不安

ファミリーマートの7月のレジ袋辞退率は77%でした。

レジ袋の辞退率が上昇したのはポジティブなことですが、一方、買い物体験の変化により、売上が減少する不安もあります。

レジ袋の有料化は購入点数を減らす可能性があります。

レジ袋を買わない場合、商品を手に持って帰ることになります。一度に手に持てる量には限りがあるので、お客さんは手に持てる範囲で買い物をします。最初から手に持てるだけしか買わないと決められてしまうと、購入点数が増えません。

揚げ物、アイスクリーム、冷凍食品などは、手に持って帰りにくいです。手に持って帰りにくい商品は、買わなくなる人が増えます。揚げ物は粗利益率が高い商品でもあるので、買わない人が増えると収益性が悪化します。

レジ袋の有料化は客数を減らす可能性があります。

マイバックを利用する場合、お客さんが自分で商品を袋詰します。これまでよりもレジに掛かる時間が長くなるため、レジ周辺が混雑します。商品の袋詰がやりにくいことについては、SNSにも不満が投稿されています。

店舗が混雑すると、お客さんは買い物がしにくくなります。他の店舗に行くようになったり、買い物そのものをしなくなります。

お客さんがコンビニで買い物をするのは、近くの店舗で必要なものを素早く買えるからです。コンビニは便利なことが強みですが、レジ袋の有料化はコンビニの利便性を損なうことにもなります。

レジ袋の有料化が売上にどう影響するのかはまだ分かりません。お客さんは少なからず買い物がしにくくなるので、マイナスの影響はあるのではないかと思います。