ロック・フィールドが新業態店舗をオープン、完全キャッシュレスとモバイルオーダー

6月1日、ロック・フィールドは新業態店舗「RF1 SALAD MEAL 日本橋室町店」をオープンしました。「RF1 SALAD MEAL 日本橋室町店」は完全キャッシュレスとモバイルオーダーを導入した、実験型の店舗です。

ロック・フィールドが新業態「RF1 SALAD MEAL」をオープンする理由は、顧客基盤を拡大するためだと考えられます。ロック・フィールドの店舗は百貨店に多く出店しており、顧客基盤を拡大する必要があります。

ロック・フィールドが「RF1 SALAD MEAL」において、完全キャッシュレス店舗を多店舗展開できる可能性は十分にあるのではないかと思います。弁当、サラダのテイクアウトは、完全キャッシュレス店舗に適しています。

新業態店舗「RF1 SALAD MEAL」

6月1日、ロック・フィールドは新業態店舗をオープンしました。

ロック・フィールドの新業態店舗は、惣菜店「RF1」が手掛ける、「RF1 SALAD MEAL 日本橋室町店」です。

「RF1 SALAD MEAL 日本橋室町店」はロック・フィールドが入居するビルの1階に立地しています。「RF1 SALAD MEAL 日本橋室町店」はマーケティングの活動拠点と位置付けられており、商品・サービスの実験的な取り組みが行われます。

「RF1 SALAD MEAL 日本橋室町店」の特徴は商品と会計です。

商品はオフィスワーカーの朝食、昼食の時短ニーズに対応したものになっています。弁当、サラダボウル、サラダ・おかずのプリパック商品、スープ、コーヒー、紅茶などが品揃えされています。

会計は完全キャッシュレスとなっていて、お客さんと従業員の接触を減らす、新しい生活様式に沿ったものです。また、モバイルオーダーが導入されていて、調理やレジを待たずに、商品を素早く受け取ることができます。

6月4日には、新業態店舗の二店目として、「ららぽーと豊洲店 RF1 SALAD MEAL」がオープンしています。

今後、「RF1 SALAD MEAL」は都心エリアの複合商業施設、オフィスビルなどへの展開が予定されています。

「RF1 SALAD MEAL」の狙いはなにか

ロック・フィールドは新業態店舗「RF1 SALAD MEAL」をオープンしました。

ロック・フィールドが「RF1 SALAD MEAL」をオープンする理由は、顧客基盤を拡大するためだと考えられます。

ロック・フィールドの中心事業である惣菜店「RF1」は、百貨店、駅に出店しています。

百貨店は専門店との競争、ECの拡大、顧客の高齢化などの理由により、売上の減少が続いています。百貨店は売上を増やすための取り組みを行っていますが、売上が増加に転じるのは難しい状況です。

百貨店の売上が減少すれば、百貨店に出店している「RF1」の売上も減少することになります。

ロック・フィールドの新業態店舗は、これまでとは異なる、新しい立地に出店することで、顧客基盤を拡大できます。

「RF1 SALAD MEAL」はオフィスワーカーの需要を狙って、商業施設、オフィスビルへの出店が予定されています。

これまでの立地である百貨店、駅と、新しい立地となる商業施設、オフィスビルのニーズは異なります。「RF1 SALAD MEAL」は新しい立地に出店することで、新しい顧客、売上を獲得できます。

ロック・フィールドは百貨店への依存を減らす必要があり、「RF1 SALAD MEAL」はそのための新業態店舗です。

完全キャッシュレス店舗を多店舗展開できるか

ロック・フィールドの新業態店舗「RF1 SALAD MEAL 日本橋室町店」では、完全キャッシュレスが導入されています。

ロック・フィールドが「RF1 SALAD MEAL」において、完全キャッシュレス店舗を多店舗展開できる可能性は十分にあるのではないかと思います。

完全キャッシュレス店舗を多店舗展開することは困難です。現在のところ、キャッシュレス店舗を多店舗展開している飲食チェーンはありません。

完全キャッシュレス店舗の問題は、現金のお客さんを排除してしまうことです。現金のお客さんを排除すると、ほぼ確実に店舗の売上が減少します。店舗の売上が減少すれば、店舗の利益確保が難しくなります。

完全キャッシュレス店舗が存在するための条件は、店舗面積が狭く、店舗運営コストが小さいことです。店舗運営コストが小さければ、完全キャッシュレスで店舗の売上が減少しても、利益を確保できるチャンスがあります。

「RF1 SALAD MEAL」は弁当、サラダを主にテイクアウトで販売するため、店舗面積は小さく、完全キャッシュレスに適しています。

モバイルオーダーは完全キャッシュレス店舗に不可欠なものです。

モバイルオーダーにより、注文、会計の業務を削減できます。より少ない人員での店舗運営が可能になり、店舗運営コストの削減に繋がります。

現在のところ、キャッシュレス店舗を多店舗展開している飲食チェーンはありません。「RF1 SALAD MEAL」は完全キャッシュレス店舗に適した業態であり、今後の多店舗展開への期待は大きいです。

「RF1 SALAD MEAL」は生産性が高い

飲食チェーンは店舗の生産性向上に注力しています。

ロック・フィールドの新業態店舗「RF1 SALAD MEAL」は、生産性の高い店舗になる可能性が十分にあります。

生産性の高い店になるための条件は、粗利益率が高いこと、客数が多いこと、店舗運営コストが小さいことです。「RF1 SALAD MEAL」はこれらの条件を満たしています。

「RF1 SALAD MEAL」はオフィスワーカーに対して、時短、健康を訴求した商品を販売します。商品には付加価値があるため、高い粗利益率が期待できます。

客数と店舗運営コストは、立地・モバイルオーダーと関係しています。

適切な立地に出店できれば、客数は多くなります。さらに、モバイルオーダーがうまく機能すれば、客数が増えても、店舗運営コストを抑制できます。

「RF1 SALAD MEAL」は生産性の高い店になるための条件を満たしており、有望な業態です。将来的に、完全キャッシュレス、無人店舗などが実現されれば、さらに生産性を高めることができます。