コスモス薬品の店舗数が1,000店舗を突破、「小商圏型メガドラッグストア」が人気

コスモス薬品の店舗数が1,000店舗を突破、「小商圏型メガドラッグストア」が人気 小売業
コスモス薬品の店舗数が1,000店舗を突破、「小商圏型メガドラッグストア」が人気

コスモス薬品は九州を中心にドラッグストア「ディスカウントドラッグコスモス」を展開する、注目のチェーンです。コスモス薬品は2020年5月期第1四半期において、店舗数が1,000店舗を突破しています。店舗数は十数年で7倍近くに増えており、小売業の厳しい競争環境を考えると、目覚ましい成長を遂げています。

コスモス薬品の特徴は、「小商圏型メガドラッグストア」というビジネスモデルです。小商圏で医薬品、化粧品、日用品、食品をワンストップで販売し、地域住民に長く買い物をしてもらうことを意図しています。

コスモス薬品は九州を中心にドミナント出店していますが、今後は日本全国での店舗展開が期待されます。近くにある店舗で、ナショナルブランド商品を安く、便利に買い物したいというのは、すべてのお客さんが望むものであり、コスモス薬品の業績拡大は続きそうです。

コスモス薬品のドラッグストアの店舗数が1,000店舗を突破

コスモス薬品の2020年5月期第1四半期の決算短信によると、期末の店舗数は1,008店舗となり、1,000店舗を突破しています。コスモス薬品のドラッグストア「ディスカウントドラッグコスモス」は急速に店舗数を増やしていて、今後の成長が期待されているドラッグストアチェーンです。

コスモス薬品のホームページにある、最も古い決算短信は2005年5月期のものです。

2005年5月期の売上高は78,651百万円、営業利益は2,253百万円、営業利益率は2.9%、店舗数は160店舗でした。

直近の2019年5月期の売上高は611,137百万円、営業利益は24,775百万円、営業利益率は4.1%、店舗数は1,008店舗でした。

2005年5月期と2019年5月期を比較すると、売上高、営業利益、店舗数は大きく増加しており、営業利益率も上昇しています。売上高は約6.8倍となっており、身近にあるドラッグストアとして、地域での存在感を強めています。

2019年5月期末の店舗数993店舗の地区を見ると、九州は545店舗、中国は167店舗、関西は133店舗、四国は111店舗、中部は34店舗、関東は3店舗です。店舗の半数以上が九州にあり、狭い地域でドミナント戦略が進められています。

コスモス薬品が展開しているドラッグストアは、生活必需品を販売しており、日本全国で均質なニーズがあります。九州以外の地域でも、店舗を増やすことにこれといった問題はなく、新規出店の余地は大きいです。2020年5月期中には、大きな需要が見込める関東地区でドミナント出店を始める計画になっています。

小売業では少子高齢化、ECの拡大、業種の垣根を超えた競争の激化により、新規出店が難しくなりつつあります。小売業が厳しい競争環境にある中で、新規出店で規模の拡大を続けているコスモス薬品は目立つ存在です。

医薬品、化粧品、日用品、食品を近所の店舗で買いたいという、お客さんのニーズは強くなっており、コスモス薬品は今後も安定的に店舗数を拡大できると思います。

コスモス薬品の特徴 – 小商圏型メガドラッグストア

コスモス薬品は九州を中心に、ドラッグストア「ディスカウントドラッグコスモス」を展開しています。コスモス薬品は「小商圏型メガドラッグストア」というビジネスモデルを持っていて、独自のストアコンセプトが確立されています。

「小商圏型メガドラッグストア」とは、現代人にとって、最も重要なリソースである時間を節約することを重視した業態です。

コスモス薬品の店舗では、ドラッグストアの主力商品である医薬品、化粧品に加え、日用品、生鮮三品以外の食品など、日常の暮らしに必要な消耗品を取り揃えています。

一般的に小商圏をターゲットのする場合、店舗面積も小さくなります。コスモス薬品は小商圏をターゲットのしていますが、幅広い品揃えを実現するため、可能な限りの大型店(売場面積2,000平方メートルまたは1,000平方メートル)を作ることが特徴です。

想定する商圏人口は10,000人と少ないものの、店舗周辺の住人に長く買い物をしてもらうことで、店舗を維持する狙いです。

コスモス薬品の2019年5月期の決算短信によると、売上高611,137百万円のうち、一般食品は343,809百万円で、全売上高の56.3%を占めています。その他のカテゴリの構成比は、雑貨は16.4%、医薬品は15.6%、化粧品は10.5%と続きます。

コスモス薬品の「小商圏型メガドラッグストア」で重要な商品は食品です。食品は購入頻度が高く、お客さんは食品を買うために何度も買い物に出かけます。コスモス薬品は食品の購入で来店してもらい、生活雑貨、医薬品、化粧品を販売する戦略です。

食品の購入で来店してもらい、その他のカテゴリの販売を増やす戦略は、多くのドラッグストアチェーンに共通するものです。コスモス薬品の場合、「小商圏型メガドラッグストア」というストアコンセプトがしっかりと確立されており、他のドラッグストアチェーンよりも戦略が徹底されている印象です。

コスモス薬品の特徴 – エブリデーロープライス

コスモス薬品の販売戦略の特徴は、エブリデーロープライスを採用していることです。エブリデーロープライスとは、期間限定の特売を行わず、ローコストオペレーションを強化することにより、常に商品を低価格で販売しようとするものです。

多くのスーパーマーケット、ホームセンター、ドラッグストアは、特売を行い、チラシを配布しています。期間限定の特売を行うことで、お客さんの関心を引き付け、商品の販売数量を増やそうとする狙いです。期間限定の特売は小売業で長く行われており、店舗では常に何らかの商品が特売されています。

エブリデーロープライスを採用する小売業は、特売を行わないので、特売に掛かるコストがなくなります。特売に掛かるコストには、チラシを配布するコスト、特売の売り場を作るコスト、ポイントカードのコストなどがあります。

エブリデーロープライスを採用する小売業は、特売を行わない代わりに、特売に掛かるコストをさらなる安売りに投資します。エブリデーロープライスの店舗では、ものすごく安い商品は少ないですが、幅広い商品が少しずつ安くなります。

エブリデーロープライスがお客さんに提供する価値は、商品の価格が大きく変動することはないという、価格の公平性・信頼性です。

特売を行う店舗では、お客さんは割高な買い物をしないように、常にチラシをチェックして、価格を知っておく必要があります。チラシをチェックすることを楽しむ人もいますが、ストレスを感じる人もいます。

エブリデーロープライスの店舗では、お客さんはチラシをチェックする必要がなく、価格を気にする必要もありません。いつ買い物をしても同じ価格で買えるので、特売のお得感が無い代わりに、高く買ってしまう割高感もありません。

コスモス薬品はドラッグストア、スーパーマーケット、ホームセンターなどと競合しています。多くの競合が特売を行い、チラシを配布するなかで、コスモス薬品のエブリデーロープライスは独自性を発揮しています。

仕事・家庭が忙しく、チラシのチェック、買い物に時間を掛けられない人が多いです。忙しい人が増えるほど、エブリデーロープライスの価値が高まると考えられます。

ディスカウントドラッグコスモスが人気の理由 – 近い

ディスカウントドラッグコスモスが人気の理由は、店舗が近いことです。コスモス薬品は「小商圏型メガドラッグストア」をコンセプトにしていて、店舗周辺の住人に長く買い物をしてもらうことを想定しています。

お客さんが買い物をする店舗を選ぶにあたって、店舗が近いことは重要な要素です。お客さんにとって、店舗が近いことは昔から重要でしたが、社会変化によって、さらに重要性が高まっています。

高齢者にとって、店舗が近いことは重要です。高齢者は体力の低下、運転免許の返上などの理由により、行動範囲が狭くなります。高齢者は近くの店舗で買い物をすることを望んでおり、ディスカウントドラッグコスモスは好まれます。

仕事を持つ女性にとって、店舗が近くにあることは重要です。仕事と家庭の両立が必要な女性は、買い物に時間を掛けたくありません。仕事を持つ女性は近くの店舗で買い物をすることを望んでおり、ディスカウントドラッグコスモスは好まれます。

結婚をしていない若い単身者は、生活に必要なものが少ないです。買い物をする頻度も高くはなく、買い物に労力を掛けません。結婚をしていない若い単身者は近くの店舗で買い物をすることを望んでおり、ディスカウントドラッグコスモスは好まれます。

ディスカウントドラッグコスモスの店舗数は急速に増えているものの、コンビニのように身近にある店舗ではありません。ただ、ディスカウントドラッグコスモスの近隣住人にとっては、近所にある、非常に便利な店舗であると言えます。

ディスカウントドラッグコスモスでは、食品と日用品を買うことができます。生活に必要なものを一つの店舗で買えるので、複数の店舗を買い回る必要がありません。

高齢化社会の進行、女性の社会進出、非婚化・晩婚化は、今後も継続する社会変化です。ディスカウントドラッグコスモスの強みである、近さの価値はさらに高まります。

ディスカウントドラッグコスモスの近隣住民は、食品、日用品を長く買い続ける、リピーターになる可能性が非常に高いです。

ディスカウントドラッグコスモスが人気の理由 – 安い

ディスカウントドラッグコスモスが人気の理由は、商品の価格が安いことです。コスモス薬品はエブリデーロープライスを採用しており、店舗名に「ディスカウント」と入っていることからも分かるように、低価格の追求は企業理念です。

昔から小売業は商品を安く販売することに注力しており、多くの店舗ができるだけ安く商品を販売しようとしています。現在は、給料が上がらず、所得の格差が拡大する状況にあり、お客さんは小売業にさらなる安売りを期待しています。

ディスカウントストアのドン・キホーテは、小売業の中でも人気のある店舗の一つです。ドン・キホーテは食品を含む、幅広いカテゴリの商品を低価格で販売しています。ドン・キホーテの人気を見ても、お客さんの節約志向が強まっていることが分かります。

お客さんは商品の価格が安いことを望みますが、商品の品質が低いことは望んでいません。お客さんは品質の高い、ナショナルブランド商品を安く買うことを望んでいて、ディスカウントドラッグコスモスはお客さんのニーズに応えています。

ディスカウントドラッグコスモスがどれくらい安いかについては、正確に評価することは難しいです。コスモス薬品の業績が急拡大していて、お客さんからも安さを評価されていることを考えると、十分な価格競争力を持っています。

ディスカウントドラッグコスモスの店舗が多くある九州は、トライアル、ミスターマックス、ダイレックスなど、有力なディスカウントストアがあります。ディスカウントストアが多い、厳しい競争環境の中でも、コスモス薬品は業績を伸ばしています。

食品、日用品は特売は多いものの、エブリデーロープライスの商品というわけではありません。また、ディスカウントストアは食品、日用品が安いですが、店舗数は少なく、多くの人にとって、身近にある店舗ではありません。

ディスカウントドラッグコスモスは商品の価格が安く、店舗も近いです。お客さんの身近にある、食品、日用品が安い店舗として、新しい業態を確立しています。

コスモス薬品の小商圏型メガドラッグストアの将来性

コスモス薬品は小商圏において、生活に必要な商品をワンストップで販売する「小商圏型メガドラッグストア」がストアコンセプトです。コスモス薬品は業績を急拡大させており、「小商圏型メガドラッグストア」は成功を収めています。コスモス薬品の好調な業績は、今後も継続するのではないかと考えられます。

コスモス薬品の「小商圏型メガドラッグストア」が今後も成功を続けるためには、食品を買う店舗として、お客さんに選ばれるかどうかがカギになります。コスモス薬品の競合になるのは、スーパーマーケット、コンビニです。

ディスカウントドラッグコスモスとスーパーマーケットを比較すると、強みになるのは、ナショナルブランド商品の価格が安いこと、店舗が近くにあることです。一方、弱みになるのは、生鮮食品、弁当・惣菜、プライベートブランド商品など、食品全般において、品揃え、品質への信頼が弱いことです。

ディスカウントドラッグコスモスとコンビニを比較すると、強みになるのは、ナショナルブランド商品の品揃えと価格です。一方、弱みになるのは、プライベートブランド商品が弱いこと、店舗が遠いことです。

ディスカウントドラッグコスモスとスーパーマーケット、コンビニを比較すると、強い点と弱い点があります。現在、コスモス薬品の業績の拡大が続いているのを見ると、ディスカウントドラッグコスモスはスーパーマーケット、コンビニからお客さんを奪うことに成功していると評価できます。

社会で起きている様々な変化は、コスモス薬品にとってポジティブなものが多いです。

高齢化社会が進むと、高齢者は近所の店舗で食品を買うようになるため、スーパーマーケットよりもディスカウントドラッグコスモスが選ばれやすくなります。また、女性の社会進出が進めば、料理をしない人が増えるため、生鮮食品がないディスカウントドラッグコスモスの弱みは薄れて行きます。

給料が上がらず、格差社会が続けば、コンビニの商品が高いと感じる人も増えます。食品を安く買いたいお客さんはコンビニではなく、ディスカウントドラッグコスモスで食品を買うようになります。

コスモス薬品の「小商圏型メガドラッグストア」は、主に九州で成功を収めていますが、日本全国で成功する可能性が高いです。社会環境の変化はコスモス薬品の追い風になり、今後も業績の拡大が続くのではないかと思います。

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