セブン&アイホールディングスが保育園にネットスーパーの受け取りロッカーを設置

6月8日、セブン&アイホールディングスは保育園にネットスーパーの商品を受け取るロッカー「7&iロッカー」を設置しました。「7&iロッカー」が設置されたのは、うぃず西新井保育園(東京都足立区)です。

セブン&アイホールディングスが保育園に「7&iロッカー」を設置した理由は、保育園の利用者に、ネットスーパーの受け取りロッカーのニーズ見込めるからです。

保育園の利用者の中には、「7&iロッカー」を見て、イトーヨーカドーのネットスーパーで買い物をしてみようと考える人もいるはずです。

保育園に「7&iロッカー」を設置

6月8日、セブン&アイホールディングスは保育園にネットスーパーの商品を受け取るロッカーを設置して、テスト運用を開始したと発表しました。

セブン&アイホールディングスが設置するのは、冷蔵・冷凍・常温の温度帯に対応した「7&iロッカー」で、設置場所はうぃず西新井保育園(東京都足立区)です。

「7&iロッカー」では、イトーヨーカドーのネットスーパーで注文した商品を受け取ることができます。

うぃず西新井保育園の利用者は、子供の送迎時にイトーヨーカドーのネットスーパーの商品を受け取れるので、利便性が高まります。

セブン&アイホールディングスは3月にも、受け取りボックスを都内のセブン-イレブン2店舗に設置して、テスト運用を開始しています。

なぜ保育園に「7&iロッカー」を設置するのか

セブン&アイホールディングスは「7&iロッカー」を保育園に設置しました。

セブン&アイホールディングスが保育園に「7&iロッカー」を設置した理由は、保育園の利用者に、ネットスーパーの受け取りロッカーのニーズ見込めるからです。

ネットスーパーで買い物をしているのは、仕事、子育てが忙しい女性です。

忙しくて買い物に行く時間がない、小さい子供を買い物に連れて行きたくない、重いものを持ちたくないなどは、ネットスーパーで買い物をする理由です。また、買い物に行く時間が遅くなると、欲しいものを買えないといったこともあります。

保育園の送迎時にネットスーパーの商品を受け取れると便利です。

セブン&アイホールディングスは保育園に「7&iロッカー」を設置することで、イトーヨーカドーのネットスーパーの新規顧客を獲得するチャンスがあります。

現在、ラストワンマイルの実証実験を行うため、駅、オフィス、保育園などに、ECの商品を受け取るロッカーの設置が進んでいます。ネットスーパーの受け取りロッカーを設置するにあたって、保育園は優先順位が高い設置場所の一つです。

セブン&アイホールディングスが保育園に「7&iロッカー」を設置するのは、ネットスーパーの受け取りロッカーのニーズが見込めるからです。

保育園の利用者は「7&iロッカー」を使うか

保育園は「7&iロッカー」のニーズが見込める設置場所です。

保育園の利用者の中には、「7&iロッカー」を見て、イトーヨーカドーのネットスーパーで買い物をしてみようと考える人もいるのではないかと思います。

現在のところ、ネットスーパーの利用者は少ないです。

ネットスーパーで買い物をしない理由は、近くの店舗で食品を買うことに困っていないからです。近くの店舗で食品を買うことは当たり前なので、ネットスーパーで買い物をする必要がありません。

近年は、ドラッグストアの店舗数が増え、食品の品揃えも充実しています。都市部ではコンビニ、スーパーマーケット、ドラッグストアが近接しており、食品を買いやすい環境が整っています。

保育園への「7&iロッカー」の設置は、保育園の利用者がイトーヨーカドーのネットスーパーで買い物をするきっかけになります。

食品の買い物には多くの時間が掛かっています。店舗に行くのに10分、店内で買い物をするのに20分、家に帰るのに10分掛かれば、合計時間は40分です。月に10回買い物をすれば、毎月400分掛かっていることになります。

イトーヨーカドーのネットスーパーで買い物をした保育園の利用者は、買い物時間の短縮効果を実感できます。買い物時間の短縮効果に満足した人は、イトーヨーカドーのネットスーパーを継続的に利用します。

保育園の利用者がネットスーパーに強い関心を持っているわけではありませんが、「7&iロッカー」を見て、イトーヨーカドーのネットスーパーで買い物をしてみようという人はいるはずです。

保育園への「7&iロッカー」の設置と店舗の生産性向上

人口の減少により、小売業は店舗の生産性向上が不可欠になっています。

セブン&アイホールディングスは保育園に「7&iロッカー」を設置することで、イトーヨーカドーの店舗の生産性を向上できます。

イトーヨーカドーの店舗に買い物に来るのは、近くに住む人、通勤や仕事など、近くで活動する人です。

遠くからイトーヨーカドーの店舗に買い物に来る人は少ないです。遠くにあるイトーヨーカドーの店舗に行かなくても、近くに食品を買える店舗はたくさんあるからです。

保育園に「7&iロッカー」を設置することには、イトーヨーカドーの店舗の商圏を拡大する効果があります。店舗に買い物に来ない地域の保育園に「7&iロッカー」を設置して、商品を配送することで、新規顧客を獲得できます。

業種の垣根を超えた競争は激しく、人口の減少が続いているため、既存の商圏だけでは店舗の客数は減少します。

セブン&アイホールディングスは店舗から遠い距離にある保育園に「7&iロッカー」を設置して、商圏を拡大したいです。店舗は商品を販売する場所であるだけではなく、ネットスーパーの商品を配送する拠点にもなることで、生産性を向上できます。

保育園への「7&iロッカー」の設置は、イトーヨーカドーの店舗の生産性を向上させる方法として期待が大きいです。