楽天の4月の国内EC流通総額が急増、新型コロナウイルスによる需要を取り込む

5月14日、楽天は2020年12月期第1四半期の決算を発表し、4月の国内EC流通総額は前年同期比57.5%増と好調でした。医薬品・衛生用品、日用品・生活用品、おもちゃ・ゲーム、食品、パソコン・周辺機器、家具、化粧品、家電などがよく売れました。

楽天の4月の国内EC流通総額が急増した理由は、新型コロナウイルスにより発生した幅広いカテゴリへの需要に対して、うまく対応できたからです。

新型コロナウイルスが収束した後は、4月のような国内EC流通総額の高い増加率は期待しにくいです。ただ、新型コロナウイルスが収束した後も、店舗には戻らず、ネットショッピングを続ける人は一定数いると思います。

4月の国内EC流通総額は前年同期比57.5%増

5月13日、楽天は2020年12月期第1四半期の決算を発表しました。

決算説明会資料の中で、新型コロナウイルスの影響により、4月の国内EC流通総額が急増したことが紹介されています。楽天の4月の国内EC流通総額は前年同期比57.5%増と好調でした。

楽天の国内EC流通総額とは、楽天市場、ファッション、ブックス、Rakuten24、ネットスーパー、Rebates、チェックアウト、ラクマの流通総額を合計したものです。

4月に販売が好調だったカテゴリには、医薬品・衛生用品、日用品・生活用品、おもちゃ・ゲーム、食品、パソコン・周辺機器、家具、化粧品、家電などがあります。

楽天は3月18日に、楽天市場で注文金額が3,980円を超えた場合、送料が無料になる「送料込みライン」を導入しました。4月末時点では、約80%の店舗が「送料込みライン」に参加しています。

「送料込みライン」を導入した店舗と、導入していない店舗の4月の流通総額増加率を比較すると、導入した店舗は+28.7ポイントとなっています。

楽天の4月の国内EC流通総額は新型コロナウイルスの影響で急増しましたが、3月18日に導入した「送料込みライン」の貢献もあります。

なぜ4月の国内EC流通総額は急増したのか

楽天の4月の国内EC流通総額は前年同期比57.5%と急増しました。

楽天の4月の国内EC流通総額が急増した理由は、新型コロナウイルスによる、ネットショッピングの需要増加にうまく対応できたからです。

新型コロナウイルスの拡大により、ネットショッピングの利用者が増えています。ネットショッピングの利用者が増える背景には、人との接触を減らしたい、店舗で品切れしている商品を買いたいなどがあります。

4月7日には、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県を対象に、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が出されました。さらに、4月16日には対象区域が全都道府県に拡大しました。

新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言以降、店舗での買い物を控え、ネットショッピングをする人が増えたと考えられます。

医薬品、日用品、食品などは、店舗で品切れが発生しました。こうした店舗で買えない商品について、ネットショッピングで買おうとする人が増えます。

自宅で過ごす時間が長くなったことは、ネットショッピングの需要と関係があります。

テレワークをするようになった人は、パソコン、机、家具など、仕事環境に必要なものをネットショッピングで買います。また、自宅で過ごす暇な時間が増えるので、おもちゃ、ゲーム、本、雑誌などの娯楽商品の需要も増えます。

楽天は幅広いカテゴリの商品を販売しています。新型コロナウイルスにより発生した、幅広いカテゴリへの需要に対して、楽天はうまく対応することができました。

国内EC流通総額の急増は新型コロナウイルス収束後も続くか

楽天は新型コロナウイルスによる、ネットショッピングの需要増加にうまく対応し、4月の国内EC流通総額を大きく増やしました。

新型コロナウイルス収束後は、4月のような高い増加率は難しいとしても、楽天の国内EC流通総額の拡大は続く可能性が高いです。

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、多くの人が外出を控えるようになりました。外出を控えたことで、店舗で買い物をする回数が減り、ネットショッピングの回数が増えました。

新型コロナウイルスで店舗に買い物に行けないので、初めてネットショッピングをしたという人もいるはずです。また、これまでネットショッピングで買ったことがないカテゴリの商品を初めて買ったという人もいるはずです。

新型コロナウイルスにより、多くの人がネットショッピングの経験を増やしました。ネットショッピングの買い物体験に満足した人は、新型コロナウイルス収束後もネットショッピングを続けます。

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、テレワークを導入する企業が増えました。テレワークの導入で自宅で過ごす時間が増えたことは、ネットショッピングの需要が増加した要因の一つです。

テレワークには生産性を向上させる効果があり、新型コロナウイルスが収束した後も続けるべきだという意見があります。テレワークを続ける企業が多ければ、ネットショッピングの需要増加にも繋がります。

新型コロナウイルスの状況下において、多くの人が生活様式を変え、そのことが楽天の国内EC流総額の急増にも繋がりました。新型コロナウイルス収束後も、変化した生活様式を続ける人が多ければ、楽天の国内EC流総額の増加率を押し上げます。

新型コロナウイルス収束後も、変化した生活様式を続ける人は一定数いるはずです。

楽天24・楽天西友ネットスーパーの拡大に期待

新型コロナウイルスの影響により、ネット・ショッピングを利用する人が増えたことは、楽天にとって国内EC流通総額を増やすチャンスです。

新型コロナウイルスの収束後は、医薬品・日用品を販売する楽天24、食品を販売する楽天西友ネットスーパーの拡大が期待できます。

楽天とAmazonはECにおいて競合ですが、近年は、Amazonの方が楽天よりも優れた買い物体験を提供しているという意見が増えています。

お客さんはネットショッピングに利便性を求めていて、一回の注文でなるべく多くのカテゴリを買い、一回の配送で届くことを期待しています。Amazonと楽天を比較すると、Amazonの方がお客さんの希望に近い買い物体験を提供しています。

楽天はお客さんの利便性を向上させるため、物流への投資を進めています。しかし、楽天がお客さんが希望する買い物体験を提供するには、まだ時間が掛かりそうです。

一回の注文でなるべく多くのカテゴリを買えることが望ましいですが、必ずしもすべてのカテゴリを網羅する必要はありません。お客さんがより重視するカテゴリを中心に、品揃えの強化を進めたいです。

新型コロナウイルスの影響で、店舗では日用品、医薬品、食品などの品切れが起こりました。日用品、医薬品、食品をネットショッピングで買おうとした人が増え、楽天でもこれらの商品がよく売れています。

楽天には医薬品・日用品を販売する楽天24、食品を販売する楽天西友ネットスーパーがあります。楽天は楽天24と楽天西友ネットスーパーの買い物体験を強化することで、国内EC流通総額を増やしたいです。

楽天は楽天24と楽天西友ネットスーパーでは利便性を強みに、楽天市場では出店者の多様性を強みにできます。

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