ミニストップは二種類のホットコーヒーのSサイズを80円(税込86円)に値下げ

12月26日、ミニストップはホットコーヒーの値下げを発表しました。値下げされるのは「ホットコーヒーSサイズ」と「アメリカンコーヒー(ホット)Sサイズ」の二つで、本体価格が93円(税込100円)から80円(税込86円)になります。値下げが開始されるのは、2020年1月6日からです。

ミニストップがホットコーヒーを値下げする理由は、節約志向への対応、客数の増加、客単価アップ、加盟店利益の増加のためです。ミニストップは7月からおにぎりの価格を100円(税込108円)に値下げしており、ホットコーヒーはおにぎりに続く値下げです。

ミニストップはセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの大手三社と比較すると、売上が小さく、新商品の開発競争で苦戦しています。ミニストップは新商品の開発で競争するのではなく、おにぎり、ホットコーヒーなどの定番商品を低価格で販売することで、コンビニ業界で独自のポジションを得られるかもしれません。

ホットコーヒーのSサイズを80円(税込86円)に値下げ

12月26日、ミニストップは店内で販売しているホットコーヒーの値下げを発表しました。

値下げされるのは「ホットコーヒーSサイズ」と「アメリカンコーヒー(ホット)Sサイズ」です。本体価格93円(税込100円)であったものが、80円(税込86円)になります。ホットコーヒーが値下げされるのは、2020年1月6日からです。

ミニストップのコーヒーのラインアップは、ホットコーヒー、アメリカンコーヒー(ホット)、アイスコーヒー、アイスカフェラテの4種類です。さらに、アイスカフェラテ以外の三つには、Sサイズとレギュラーサイズがあります。

ホットコーヒー、アメリカンコーヒー(ホット)のレギュラーサイズ(本体価格139円(税込150円))については、値下げの対象になっていません。また、アイスコーヒーにはSサイズ(本体価格93円(税込100円))がありますが、値下げの対象になっていません。

毎日購入される頻度が高く、習慣化されやすいホットコーヒーの価格を下げることで、お客さんの節約志向に応える狙いがあります。10月の消費税増税以降、お客さんの節約意識はさらに高まっています。

また、ホットコーヒーと一緒に購入されることの多い、おにぎり、菓子パン、サンドイッチ、中華まんなどの商品を充実させることにより、客数の増加、客単価のアップに繋げ、加盟店の利益を増やす狙いもあります。

なぜホットコーヒーを値下げするのか

ミニストップは2020年1月6日より、「ホットコーヒーSサイズ」と「アメリカンコーヒー(ホット)Sサイズ」を値下げします。ミニストップがホットコーヒーを値下げする理由は、節約志向への対応、客数の増加、客単価アップ、加盟店利益の増加のためです。

10月の消費税増税以降、お客さんの節約意識はさらに高まっています。ミニストップでホットコーヒーをよく購入するお客さんにとっては、今回実施される値下げはお得感が大きく、ありがたいものです。

「ホットコーヒーSサイズ」と「アメリカンコーヒー(ホット)Sサイズ」は、本体価格が93円(税込100円)から80円(税込86円)へと値下げされます。1杯あたり14円の値下げで、一週間に5回購入する場合、70円の節約効果があります。

ホットコーヒーの値下げにより、客数の増加、客単価のアップが期待できます。

競合のコンビニチェーンよりもホットコーヒーの価格が安くなったことで、新規顧客が来店する可能性が高まります。ホットコーヒーは味が重要ですが、競合のコンビニチェーンより14円安いため、商品の価値が高まっています。

ホットコーヒーの価格が14円下がることで、お客さんの財布にも余裕が出ます。ホットコーヒーと一緒に、おにぎり、菓子パン、サンドイッチ、中華まんを買う機会が増えれば、客単価のアップに繋がります。

ミニストップがホットコーヒー値下げのニュースリリースの中で、加盟店の利益に言及している点は重要です。今回のホットコーヒーの値下げは、加盟店を支援する施策の一つでもあります。

ミニストップはホットコーヒーの値下げにより、節約志向への対応、客数の増加、客単価アップ、加盟店利益の増加を狙っています。ホットコーヒーの値下げにはインパクトがあり、一定の成功を収めると考えられます。

ホットコーヒーの値下げはおにぎりと同じような効果があるか

ミニストップは7月におにぎりの値下げを行い、既存店の売上アップに成功しています。ホットコーヒーの値下げについても、おにぎりと同じような効果が期待できます。

ミニストップは7月2日より、主力商品のおにぎりの本体価格を100円(税込108円)に統一しています。「手巻紅しゃけ」、「手巻辛子明太子」は本体価格が130円(税込140円)から100円(税込108円)になり、値下げ前の価格より32円も安いです。

ミニストップはおにぎりの価格を100円に統一して以降、既存店の売上が好調です。

3月から7月までのミニストップの既存店売上高前年比を見ると、5月だけが前年比100.0で、それ以外の月は前年割れです。一方、8月から11月までは、すべての月で前年を超えています。8月は100.6、9月は101.1、10月は106.1、11月は103.6です。

ミニストップの既存店売上高前年比が8月以降好転した大きな理由は、おにぎりの価格を100円に統一したことです。おにぎりの価格が下がったことで、新規顧客が増え、購入点数が増え、売上の増加に繋がっています。

今回実施するホットコーヒーの値下げは、おにぎりの値下げ効果を踏まえたものだと考えられます。おにぎりの値下げで既存店の売上が増えたように、ホットコーヒーの値下げでも同様の効果が期待できます。

お客さんに与えるインパクトという意味では、ホットコーヒーはおにぎりよりも弱いかもしれません。ホットコーヒーもおにぎりもコンビニの人気商品ですが、ホットコーヒーはおにぎりほど重要な商品ではありません。

既存店の売上に与える影響はおにぎりほど大きくないとしても、ホットコーヒーには既存店の売上を押し上げる効果が見込めます。

ホットコーヒーの値下げで競合チェーンからお客さんを奪えるか

コンビニは狭い商圏に複数のチェーンの店舗があり、売上を増やすためには、競合チェーンからお客さんを奪わなければなりません。ホットコーヒーの値下げには、競合チェーンからお客さんを奪う効果も期待できます。

コンビニのホットコーヒーは目的買い商品で、購入者はリピーターも多いとされています。ホットコーヒーが好きなお客さんは、ホットコーヒーの価値で買い物をするコンビニを選び、ホットコーヒー以外の商品も買います。

今回、ミニストップはホットコーヒーの値段を下げます。ホットコーヒーの味は変化がありませんが、価格が下ることで、商品の価値が上がります。現在、他のコンビニチェーンでホットコーヒーを買っているお客さんの中にも、ミニストップのホットコーヒーを買ってみようと考える人もいます。

ミニストップのホットコーヒーの値下げは、それだけで競合チェーンからお客さんを奪う効果がありますが、他の商品と連鎖することでさらに効果が大きくなります。

ミニストップにホットコーヒーを買いに来て、ホットコーヒー以外にも良い商品を発見して、リピーターになるというのは期待できるシナリオです。

ミニストップはセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの大手三社よりも店舗数が少なく、日販も低く、新商品の開発ペースも遅いです。コンビニ利用者の中には、ミニストップが最初から選択肢に入っていないという人もいるはずです。

ホットコーヒーの値下げをきっかけに店舗に来てもらい、他の商品も見てもらうことは、ミニストップにとって価値があるものです。お客さんにお気に入りの商品を見つけてもらえれば、競合チェーンからお客さんを奪うことにも繋がります。

ミニストップは値下げで新商品の開発競争を抜け出したい

ミニストップは7月におにぎりを値下げし、2020年1月6日より、ホットコーヒーを値下げします。ミニストップは値下げをすることで、従来の新商品の開発競争を抜け出す狙いもあるのではないかと思います。

お客さんが買い物をするコンビニチェーンを選ぶにあたって、新商品の質、量、開発速度は重要な要素です。

セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの大手三社は、新商品を次々に開発しています。最近ではローソンのバスチー(バスク風チーズケーキ)が大人気になり、ローソンは集客力を高めています。

コンビニの大手三社が新商品の開発競争を繰り広げる中で、ミニストップは存在感が小さいです。新商品を次々に開発するためには、売上規模が必要です。大手三社よりも売上規模が小さいミニストップは、新商品の開発競争で優位に立てません。

ミニストップのおにぎり、ホットコーヒーの値下げは、従来の新商品の開発競争を抜け出すものです。ミニストップは新商品の開発で競うのではなく、定番商品を低価格で販売することで、お客さんの支持を得ようとしています。

お客さんはコンビニに新商品を期待していますが、近所のコンビニで自分の好きな定番商品を安く買いたいというニーズもあるはずです。ミニストップはこうしたニーズを取り込むことで、大手三社とは異なるマーケットで売上を伸ばせます。

コンビニはこれまで買い物の利便性、商品の高付加価値を強みに、商品を高価格で販売してきました。ミニストップのおにぎり、ホットコーヒーの値下げは、従来のコンビニの高価格戦略とは異なるものです。

現在、コンビニはビジネスモデルの転換期を迎えており、ミニストップは定番商品の値下げを進めることで、独自のポジションを得られるかもしれません。