上新電機は楽天とキャンペーンを実施、オンラインからオフラインへ送客するO2Oを強化

4月27日、上新電機は楽天とキャンペーンを定期的に実施し、オンラインからオフラインへと送客するO2Oの強化を発表しました。お客さんはキャンペーンにエントリーした後、上新電機の店舗で買い物をすると、より多くの楽天ポイントがもらえます。

上新電機は楽天が持つ1億を超える会員ID、楽天ポイントが貯まる・使える「楽天経済圏」を活用して、店舗の集客力を高める狙いです。

楽天はビックカメラと共同で楽天ビックを運営しており、上新電機はビックカメラと競合することになります。上新電機とビックカメラで楽天会員の奪い合いが起こりますが、楽天からの送客効果は十分に期待できます。

上新電機は楽天とO2Oを強化

4月27日、上新電機は楽天との連携を強化すると発表しました。

上新電機は楽天ポイントがもらえるキャンペーンを定期的に実施して、オンラインからオフラインへと送客するO2Oを強化します。オンラインは楽天市場、オフラインは上新電機の実店舗になります。

お客さんは最初に楽天市場内に開設されるキャンペーンページでエントリーを行います。

キャンペーンページでエントリーを行った後、上新電機の店舗で買い物をする際、「楽天ポイントカード」(または「楽天ポイントカードアプリ」)と「ジョーシンカード」(または「ジョーシンアプリ」)を一緒に提示します。

お客さんは買い物金額に応じて付与される通常のポイントに加え、キャンペーンの楽天ポイントをもらうことができます。

上新電機は楽天市場に出店しており、楽天との関係が強いです。

2014年4月には来店ポイントアプリ「楽天チェック」、2015年9月には「楽天ポイントカード」、2015年10月には電子マネー「楽天Edy」、2019年3月にはスマホ決済「楽天ペイ」などの導入実績があります。

上新電機がこれから定期的に実施する予定のキャンペーンも、これまでの楽天との関係を活かしたものです。

なぜ上新電機は楽天とO2Oを強化するのか

上新電機は楽天と連携して、オンラインからオフラインへと送客するO2Oを強化します。

上新電機が楽天とO2Oを強化する理由は、楽天が持つ会員基盤が上新電機への送客に貢献すると考えるからです。

楽天は1億を超える会員IDと、楽天ポイントが貯まる・使える「楽天経済圏」を保有しています。楽天ポイントは買い物、食事、旅行など、様々な消費活動に利用できる、人気の高いポイントです。

上新電機が実施するキャンペーンは、通常のポイントに加え、追加で楽天ポイントがもらえるというものです。

お客さんが家電を購入する場合、まずは商品の規格を調べ、その後、複数の家電量販店の価格、ポイントを比較します。上新電機は楽天ポイントが付与されるキャンペーンを実施することで、お客さんに選ばれやすくなります。

上新電機は2015年9月に「楽天ポイントカード」を導入しており、楽天ポイントの歴史は比較的長いです。

上新電機が実施する、楽天ポイントが追加でもらえるキャンペーンは、既存顧客との関係を強化するものです。上新電機で楽天ポイントを貯めていた既存顧客は、キャンペーンではより大きなお得感を感じられます。

若者はネットショッピングを好んでおり、楽天の1億を超える会員IDの中にも、若者が多数含まれています。若者を店舗に呼び込み、客層の若返りを図るという点でも、楽天とのO2Oには価値があります。

上新電機と楽天ビックはO2Oで競合するか

楽天はビックカメラと共同で楽天ビックを運営しています。

楽天との連携において、上新電機はビックカメラと競合しており、O2Oでも競合することになります。

上新電機は楽天ポイントがもらえるキャンペーンを実施する予定ですが、ビックカメラでも同様のキャンペーンが実施されています。

ビックカメラのキャンペーンは、事前に来店予約を行い、ビックカメラの店舗で買い物をする際に楽天ポイントカードを提示すると、最大で19.5倍の楽天ポイントがもらえるというものです。

楽天ポイントを貯めたいお客さんは、上新電機とビックカメラの価格、楽天ポイントを比較して、条件が良い方で買い物をすることになります。

お客さんが重視するのは、商品の価格ともらえる楽天ポイントです。

商品の価格ともらえる楽天ポイントに大きな差がなければ、ビックポイントとジョーシンポイントを比較することになります。お客さんが家電量販店のポイントを評価する基準は、家電以外のカテゴリが充実しているかどうかです。

家電以外のカテゴリが充実していれば、それだけポイントが使いやすくなり、ポイントとして価値があることになります。

ビックカメラは家電以外のカテゴリが充実している家電量販店として知られていますが、上新電機も充実しています。家電以外のカテゴリについて、上新電機が大きく負けているといった印象はありません。

上新電機とビックカメラはO2Oで競合します。ただ、上新電機がビックカメラとO2Oで競合したとしても、楽天ポイントには確かな価値があり、キャンペーンには送客効果が期待できます。

楽天とのO2Oでジョーシンポイントの価値が下がるリスク

上新電機のキャンペーンは楽天ポイントの高い人気を活かし、オンラインからオフラインへと送客するものです。

楽天ポイントには送客効果が期待できますが、一方で、ジョーシンポイントの価値が下がるリスクもあります。

家電量販店はお客さんに自社のポイントを付与しており、上新電機はジョーシンポイントを付与しています。ジョーシンポイントには、次回の買い物に繋がる販促効果があります。

上新電機のキャンペーンは、楽天ポイントを貯めたいお客さんをオンラインからオフラインへと呼び込むものです。

ジョーシンポイントと楽天ポイントを比較すると、楽天ポイントの方がより価値があると言えます。ジョーシンポイントは上新電機での買い物にしか使えませんが、楽天ポイントは「楽天経済圏」での買い物に使えるからです。

上新電機にとって、ジョーシンポイントは次の買い物に確実に繋がる販促効果があります。一方、楽天ポイントは「楽天経済圏」での消費活動に使われるため、上新電機での買い物に繋がる可能性は低いです。

上新電機としては、楽天ポイントへの依存が高まり、ジョーシンポイントの価値が下がることは好ましくありません。上新電機は楽天ポイントを活用したキャンペーンを行うとともに、ジョーシンポイントの価値が高まる施策を実施したいです。

ジョーシンポイントを使って購入できる食品、日用品の品揃えを充実させることは、ジョーシンポイントの価値を高める施策です。

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