エー・ピーカンパニーが新業態「つかだ食堂」を出店、新たな生活様式への対応

6月4日、エー・ピーカンパニーは新しい生活様式を見据えた新業態「つかだ食堂」を発表しました。「つかだ食堂」は居酒屋の塚田農場の既存店を業態転換し、ランチメニュー、おかず、おつまみを提供します。

エー・ピーカンパニーが「つかだ食堂」を出店する理由は、生活様式の変化により、居酒屋のニーズが縮小するためです。新型コロナウイルスが収束した後、居酒屋のニーズが縮小することはほぼ確実だと考えられています。

塚田農場の既存顧客をしっかりと取り込むことができれば、「つかだ食堂」が売上を伸ばすことは可能だと思います。昼はランチ、夜は夜は軽食、ちょい飲みで利用してもらい、売上を増やしたいです。

新業態「つかだ食堂」

6月4日、エー・ピーカンパニーは新業態「つかだ食堂」を発表しました。

「つかだ食堂」は新型コロナウイルスが収束した後、定着する新しい生活様式を見据えた業態です。

「つかだ食堂」はランチタイム、仕事帰りでの飲食を想定しており、老若男女、多くの人が利用できる汎用性の高い業態を目指しています。

「つかだ食堂」の出店は、塚田農場の既存店を業態転換するかたちで進められています。居酒屋のニーズが減り、食事のニーズが高まると予想される立地・環境にある店舗を選定して、「つかだ食堂」へと業態転換します。

5月15日に渋谷南口店、5月18日に武蔵小杉店を出店しており、6月9日には3店舗目となる池袋北口店がオープンする計画です。

「つかだ食堂」はランチニーズに向けた定食を提供しており、価格帯は900~1,500円です。また、200~300円台の価格帯を中心に、おつまみ、おかずの単品もあります。

なぜ「つかだ食堂」を出店するのか

エー・ピーカンパニーは新業態「つかだ食堂」の出店を進めています。

エー・ピーカンパニーが「つかだ食堂」を出店する理由は、生活様式の変化により、居酒屋のニーズが縮小するためです。

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための生活様式の変化は、居酒屋のニーズを減らすものです。5月27日には、ワタミが国内店舗の約13%にあたる、65店舗を閉店する計画を発表しています。

居酒屋は新型コロナウイルスが感染拡大しやすい3密であると考えられています。今後、居酒屋では深刻な客離れが起こる可能性があります。

テレワークの導入が進むことも、居酒屋の客離れに繋がります。オフィスに出社して、人と会う機会が減れば、居酒屋を利用する機会も減ります。

居酒屋の代替として拡大するのがオンラインでお酒を飲む「オン飲み」です。「オン飲み」は知人と一緒にお酒を飲むだけでなく、YouTuberなどのライブ配信者と一緒にお酒を飲む楽しみ方もあります。

さらに、飲食店は新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、客席を減らさなければなりません。客席の減少は売上の減少を意味します。

居酒屋が新型コロナウイルスから受ける影響は非常に大きく、居酒屋からの業態転換は店舗を存続させる方法の一つです。

エー・ピーカンパニーが展開する塚田農場についても、客数が減少する店舗が出てきます。食事のニーズが見込める塚田農場の既存店を「つかだ食堂」に業態転換することは、適切な取り組みです。

「つかだ食堂」は売上を伸ばせるか

エー・ピーカンパニーは居酒屋の塚田農場を「つかだ食堂」に業態転換して、食事ニーズで売上を伸ばす狙いです。

塚田農場の既存顧客をしっかりと取り込むことができれば、「つかだ食堂」が売上を伸ばすことは可能だと思います。

塚田農場の既存顧客は「つかだ食堂」を利用してくれます。

塚田農場の既存顧客は食材の品質をよく理解しています。塚田農場のメニューに満足している既存顧客は、「つかだ食堂」のメニューにも満足できます。

塚田農場のことを気に入っている既存顧客であっても、以前のように大勢のお客さんが密集している店舗で飲食をしたくはありません。居酒屋の要素を弱めた「つかだ食堂」であれば、お客さんのストレスも減ります。

「つかだ食堂」では単品のおつまみ、おかずも提供しており、軽食、ちょい飲みで利用してもらうこともできます。

ランチメニューの価格が高いことは、「つかだ食堂」の不安な点です。

「つかだ食堂」のランチメニューの価格は、大戸屋、やよい軒といった競合店舗よりも高いです。「つかだ食堂」は最初からお客さんの選択肢に入らない可能性もあり、客数が大きく伸びるというのは期待しにくいです。

「つかだ食堂」が売上を伸ばすためには、塚田農場の既存顧客をしっかりと取り込むことが重要です。昼はランチで利用してもらい、夜は軽食、ちょい飲みで利用してもらえれば、売上を増やせます。

「つかだ食堂」の高価格戦略は適切

エー・ピーカンパニーの新業態「つかだ食堂」のランチメニューの価格は高いです。

飲食業界の競争環境を考慮すると、「つかだ食堂」の高価格戦略は適切なものです。

毎年の出生数が減少しているため、今後、飲食チェーンの客数が増えることはなく、少しずつ減って行きます。

飲食チェーンが売上を増やすためには、高価格のメニューを販売しなければなりません。現在、多くの飲食チェーンが値上げを行っており、新発売されるメニューの価格も高くなっています。

飲食チェーンは少子化で客数が減るところに、新型コロナウイルスの影響を受けます。お客さんの飲食離れ、店舗の客席減少は客数の減少を引き起こします。

客数の減少が加速することになれば、高価格のメニューがさらに重要になります。

「つかだ食堂」のランチメニューの価格は高いですが、少ない客数で売上を増やすという点では適切なものです。

塚田農場は全国の生産者から仕入れる食材の品質を訴求してきました。塚田農場が培ってきた高品質の食材のイメージは、「つかだ食堂」で販売する高価格のランチメニューでも活かされます。

「つかだ食堂」の高価格のランチメニューは、少子化、新型コロナウイルスへのチャレンジだと言えます。

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