ZOZOのアルバイト時給1,300円・2,000人採用に小売業は何を感じるか

ZOZOのアルバイト時給1,300円・2,000人採用に小売業は何を感じるか

2019年5月13日、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは、「ZOZOバイト改革」に取り組むことを発表しました。「ZOZOバイト改革」の内容は、物流センター「ZOZOBASE」のアルバイトの時給を最大1,300円に引き上げ、新たに2,000人を採用するというものです。1,300円の高い時給がインターネットで話題になり、応募が殺到した結果、2019年5月15日の正午で募集が終了しています。

ZOZOによると、時給1,300円は千葉市の庫内作業関連のアルバイト平均時給額1,068円よりも、約2割ほど高いとのことです。ZOZOがアルバイトに高い時給を払える理由は、ZOZOの収益性が非常に高いからです。ZOZOの2019年3月期の営業利益率は21.7%となっていて、2018年3月期は33.2%でした。ZOZOは時給1,300円の高待遇を用意して、2,000人というまとまった人数のアルバイトを採用しようとしています。

実店舗を持つ小売業の立場からすると、「ZOZOバイト改革」の内容は衝撃的なものです。実店舗を持つ小売業はオンライン小売業との競争が激しくなっていて、オンライン小売業にお客さんを奪われている状況が続いています。そうした中、ZOZOはアルバイトに高い時給を支払い、お客さんだけでなく、アルバイトまでオンライン小売業に奪われる勢いです。ZOZOはお客さんに優れた買い物体験を提供していますが、アルバイトにも優れた労働環境を提供することで、オンライン小売業の価値を高めています。

人手不足でアルバイト・パートの採用が難しくなっていてますが、ZOZOの時給1,300縁を見ると、今後はさらに難しくなりそうです。小売業がZOZOの高い時給に対抗することは難しく、アルバイト・パートの採用では、小売業の店舗で働く魅力をアピールしたいです。小売業で働くことの楽しさは、接客と季節感のある売り場で、店舗にはたくさんの人とコミュニケーションが持てるという価値があります。

時給1,300円で新たにアルバイト2,000人の採用を計画

2019年5月13日、ZOZOは日本一のアパレル倉庫を目指すため、「ZOZOバイト改革」を発表しました。「ZOZOバイト改革」の内容は、物流センター「ZOZOBASE」のアルバイトの時給を最大で1,300円へ引き上げ、新たに2,000人のアルバイトを採用するというものです。ZOZOの前澤社長は2019年に入ってから、Twitterで人気になっていますが、今回の「ZOZOバイト改革」も、時給の高さ、採用人数の多さで注目を集めています。

ZOZOがアルバイト2,000人を時給1,300円で雇うことは、ZOZOのビジネスが大きなポテンシャルを持っていることを意味しています。格差、貧困問題が拡大している社会状況を考えると、ZOZOの時給の高さ、採用人数の多さは、労働者にとっても嬉しいことです。前澤社長は人気があるため、ZOZOに関連する話題は注目されることが多いですが、「ZOZOバイト改革」は多くの企業、労働者に影響を与えそうです。

勤務日数に応じて最高で時給1,300円

ZOZOのすべてのアルバイトの時給が1,300円になるのではなく、週の勤務日数に応じて時給が上昇する仕組みです。「ZOZOBASE」のアルバイトの現在の時給は1,000円で、週の勤務日数が3日以下のアルバイトは時給1,100円(10%増)、4日以上のアルバイトは1,300円(30%増)になります。また、一定基準以上のパフォーマンスを発揮していると評価されたアルバイトには、ひと月あたり最大1万円のボーナス(賞与)が支給されます。

週の勤務日数に応じて時給が上昇する仕組みは、アルバイトにできるだけ多くの日数働いてもらうためのものだと考えられます。小売業、飲食業では、アルバイト・パートの確保のため、週1日の勤務、1日3~4時間の勤務で働けるところが増えています。多くの日数働いてくれるアルバイトを確保することは難しいですが、ZOZOは時給1,300円+ボーナス(賞与)という高待遇を用意することで、2,000人を確保しようとしています。

アルバイトの就業場所である「ZOZOBASE」は、千葉県習志野市、茨城県つくば市に拠点を置く物流センターです。「ZOZOBASE」では、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」に出店するブランドの商品の管理、採寸・撮影、発送といった、一連のフルフィルメント業務が行われています。復数のブランドの商品をまとめて買えることはZOZOTOWNの強みで、「ZOZOBASE」は物流の重要な役割を担っています。

アルバイトをする側からすると、「ZOZOBASE」には魅力的な条件がたくさんあります。「ZOZOBASE」の仕事は物流センター内で行われるため、ストレスを感じる接客はなく、自由な服装・髪型で働くことができます。さらに、時給1,300円+ボーナス(賞与)という高待遇で、金銭的な魅力も大きいです。採用予定は2,000人と多いですが、「ZOZOBASE」の労働条件はよく、募集はわずか3日で終了しています。

人材の差が買い物体験の差になる

ZOZOは「ZOZOバイト改革」により、時給1,300円の意欲の高いアルバイトを2,000人以上抱えることになります。意欲の高いアルバイトを多数抱えることで、ZOZOTOWNの買い物体験のクオリティが高まり、競合企業との差別化に繋がるというのはあると思います。「ZOZOBASE」では商品の採寸、撮影、梱包などの業務が行われていて、意欲の高いアルバイトが大勢で取り組めば、業務の質をさらに高めることができます。

ネット通販の弱点の一つは、お客さんと対面でコミュニケーションが取れないことです。お客さんはECサイトのデザイン、商品画像の枚数・品質、配送料、納期、返品条件、梱包状況などで、ネット通販事業者の良し悪しを評価をします。「ZOZOBASE」でアルバイトが行っている業務は、顧客満足度に影響を与える重要な業務です。ZOZOがアルバイトの時給を1,300円にすることからも、「ZOZOBASE」の重要性が分かります。

配送はお客さんとの非常に重要な接点で、配送の品質はお客さんが二回目の買い物をするかどうかに影響を与えます。商品の出荷が遅い、梱包の箱が汚れている・破損している、商品の梱包の仕方が雑、商品の状態が悪いなどは、お客さんに悪い印象を与えてしまいます。ネット通販事業者は実店舗にように、お客さんに対面でお詫びすることができないので、ミスそのものが起きないようにしたいです。

ZOZOは2018年4月に、AI(人工知能)など、先端技術に詳しい人材を最高年収1億円で採用することを発表しました。テクノロジーに強い人材を採用して、ECサイトの買い物体験を改善することが狙いです。今回の「ZOZOバイト改革」は、意欲の高いアルバイトを多数採用して、配送の買い物体験を改善する狙いです。優れた買い物体験を提供するには、優れた人材が必要で、ネット通販事業者の競争は激しくなっています。

営業利益率が高いZOZOはアルバイトに高い時給を払える

実店舗で商品を販売する小売業と、ECサイトで商品を販売するオンライン小売業は、どちらの方が高収益なのかというのは興味があるところです。両者を比較することは簡単ではありませんが、オンライン小売業の方が販売コストが小さく、高収益であるという見方が強いです。ZOZOは自社で商品を仕入れて、在庫を持って販売するタイプのオンライン小売業ではありませんが、営業利益率は非常に高いです。

ZOZOが新たに採用するアルバイトの時給は1,300円と高く、採用人数も2,000人と多いです。ZOZOが多くのアルバイトを高い時給で採用できるのは、ZOZOの収益性が高いためです。ZOZOのアルバイトの時給が1,300円と高いことは、オンライン小売業の収益性が高いことを証明する事例の一つになります。ZOZOは優れた買い物体験で人気になっていますが、アルバイトに高い時給を払うことで、さらに人気が高まります。

ZOZOの営業利益率は非常に高い

ZOZOの2019年3月期の売上高は118,405百万円(前期比20.3%増)、営業利益は25,654百万円(前期比21.5%減)でした。売上高は順調に増加していますが、PB事業への投資、運賃の値上げ、人件費の上昇などにより、営業利益は減少しています。営業利益率は21.7%となり、一般的な小売業よりもかなり高いです。ZOZOは業績拡大のスピードが注目されることが多いですが、営業利益率の高さも圧倒的です。

ZOZOの営業利益率が高い理由は、ZOZOの商品販売方法と関係があります。ZOZOはZOZOTOWNに出店するファッションブランドから商品を受託在庫として預かり、受託販売を行い、受託販売手数料を受け取っています。ZOZOは自社で商品を仕入れて販売していないので、在庫のリスクはありません。ZOZOの販売コストは小さく、ファッションブランドの商品を適切な価格で販売した結果、高い営業利益率を確保できています。

ZOZOの業績は今後も拡大して行く見込みで、ZOZOは業績の拡大に合わせて投資を増やして行くことになります。商品取扱高の増加に対応するためには、多くの物流センターが必要になり、物流センターで働くアルバイトの数も増やさなければなりません。物流センター、アルバイトへの投資は増加しますが、投資でZOZOの営業利益率が悪化するかと考えると、そのようなことは起こらないのではないでしょうか。

ZOZOの2019年3月期決算は営業利益が減少していて、営業利益率も2018年3月期の33.2%から21.7%へと11.5ポイントも悪化しています。ZOZOのビジネスモデルを不安視する意見もありますが、ZOZOの受託販売事業は堅調で、今後も安定的に成長するのではないかと予想しています。復数のブランドをまとめて安く買えるZOZOの買い物体験はお客さんから支持されていて、ZOZOの人気が落ちることは考えにくいです。

高い時給は高い営業利益率によるもの

人材企業が定期的に調査しているアルバイトの時給調査を見ると、人手不足のため、アルバイトの時給は年々上昇しています。三大都市圏と言われる、首都圏・東海・関西の時給は1,000~1,050円ほどとなっていて、企業の収益性を圧迫しています。アルバイトの時給が上昇傾向にある中でも、ZOZOのアルバイトの時給1,300円は高いですが、ZOZOの営業利益率は高く、アルバイトに高い時給を支払える収益性があります。

ZOZOTOWNは優れた買い物体験で人気を集め、業績を拡大して来ました。ZOZOTOWNは毎日クーポンを発行していて、クーポンを見るだけでもお得感があり、実際にクーポンを使って安く買い物をすると、大きな満足感があります。復数の店舗を買い回りたくない人、近くにオシャレな洋服を販売する店舗がない人にとって、ZOZOTOWNは復数のファッションアイテムをまとめて購入できる便利な店舗です。

ZOZOがアルバイトの時給を1,300円まで引き上げ、2,000人を新たに採用することは、ZOZOの企業価値をさらに高めることに繋がります。ZOZOはお客さんに優れた買い物体験を提供するファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するとともに、アルバイトには高い時給を提供することになります。お客さん、従業員の両方を幸せにするという意味で、「ZOZOバイト改革」には価値があります。

ZOZOがアルバイトの時給を1,300円に引き上げたことは、オンライン小売業にとってもよいことです。小売業が儲からないイメージが強いため、オンライン小売業も儲からないというイメージを持たれてしまいます。しかし、ZOZOのように、オンライン小売業は高い営業利益率を確保できるチャンスがあります。オンライン小売業は儲かる、給料が高いというイメージが広がれば、優秀な人材を採用しやすくなります。

お客さんだけではなくアルバイトも実店舗からオンラインへ

ZOZOのアルバイトの時給1,300円は、アルバイトを希望するすべての人にとって魅力的で、多くの人がZOZOでアルバイトをしたいと考えるはずです。ZOZOはオンライン小売業ですから、実店舗を持つ従来の小売業と比較されるのは避けられません。小売業の店舗のアルバイトは時給は安く、接客も大変ですが、「ZOZOBASE」のアルバイトは時給も高く、接客もなく、小売業の店舗よりも優れた労働環境を提供しています。

ZOZOのアルバイトの時給1,300円は、店舗の運営に多くのアルバイトを必要とする小売業にとって、インパクトがあるものです。小売業は実店舗対ネットの競争が激しくなる中で、アルバイトの採用でもオンライン小売業との競争が激しくなります。すべてのオンライン小売業がZOZOのように高収益ではないのですが、従来の小売業よりも営業利益率が高いことが多く、アルバイトの採用でも優位に立つと考えられます。

物流センターは実店舗よりも労働環境がよい

小売業の店舗ではたくさんのアルバイト・パートが働いていて、特に中年の女性パートは店舗の運営に不可欠な存在です。小売業の店舗ではアルバイト・パートは時給がまったく上がらない、あるいは、ほとんど上がらないことが一般的で、十数年働いている人も、新人と時給がほとんど変わりません。小売業の店舗で働くアルバイト・パートの立場からすると、新人から時給1,300円がもらえるZOZOのアルバイトは衝撃的です。

小売業の店舗のアルバイト・パートは時給が安いですが、業務内容はそれほど簡単なわけではありません。小売業の店舗の仕事で特に大変なのが、お客さんへの対応です。近年は店員に対するクレームが激しくなっていて、モンスタークレーマー、カスタマー・ハラスメントという言葉も知られています。「ZOZOBASE」の業務は接客がないにもかかわらず、時給は1,300円と高く、時給、労働環境の両方で小売業の店舗よりも魅力的です。

物流センターのアルバイト・パートの募集要項を見ると、食事、送迎サービスが提供されている職場もあります。飲食店のアルバイト・パートに食事が提供されるのは分かりますが、物流センターのアルバイト・パートに食事が提供されるのは驚きです。物流センターの多くはアクセスが悪く、送迎サービスは採用をしやすくするためのものです。オンライン小売業はアルバイト・パートを採用するため、労働環境の改善に注力しています。

オンライン小売業は新しい買い物体験を作り出し、従来の小売業を慌てさせ、お客さんを奪っています。オンライン小売業には革新的なものが多いですが、アルバイトの時給、労働環境もまた、革新的です。小売業は実店舗の役割を改めて考えていますが、労働環境についても同様です。オンライン小売業よりもアルバイトに高い時給を払えないのであれば、アルバイトは実店舗よりも物流センターで働くようになります。

働き場所も実店舗からオンラインへ

Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWNなどのECサイトが登場して以降、お客さんの買い物場所は実店舗からオンラインへとシフトしつつあります。お客さんの買い物場所が実店舗からオンラインへとシフトすれば、アルバイト・パートの職場も実店舗からオンライン(物流センター)へとシフトすることは順当です。実店舗とオンラインの競争はお客さんの奪い合いだけでなく、アルバイト・パートの奪い合いへと拡大します。

小売業がオンライン小売業に対抗して、アルバイト・パートの時給を引き上げられるかというと、実現は難しそうです。小売業はアルバイト・パートの時給が安いことを背景に、商品の安売りで競争して来ました。アルバイト・パートの時給が上がれば、小売業の安売りの仕組み自体が崩壊します。人手不足で小売業でもアルバイト・パートの時給アップが行われていますが、ZOZOの時給1,300円は小売業にとってプレッシャーです。

ZOZOはアルバイトの時給を1,300円に引き上げましたが、これはある程度予想できていたことでもあります。ECサイトに実店舗よりも価格が安い商品があるのは、オンライン小売業の収益性が高いためです。オンライン小売業が商品の安売りをできるのであれば、アルバイトの時給を上げることもできます。ZOZOがアルバイトの時給を1,300円に引き上げたことで、オンライン小売業のコスト面での優位性が改めて確認されました。

ZOZOがアルバイトの時給を1,300に引き上げたことによる、小売業の心理的ダメージは大きいです。お客さんが実店舗からオンラインへ流出するだけでも残念ですが、アルバイト・パートも実店舗からオンラインへ流出すれば、さらに残念な気持ちになります。小売業はお客さんに対してどのような買い物体験を提供するのか、アルバイト・パートにどのような労働環境を提供するのか、方向性が必要になっています。

小売業はアルバイト・パートを採用するために何をするべきか

小売業の店舗では、昔から多くのアルバイト・パートが働いています。アルバイト・パートは店舗の近所に住んでいる主婦が多く、同じ時給、同じ店舗で十数年年働いている人も少なくありません。同じ時給、同じ店舗で長く働いているベテランのアルバイト・パートの中には、近年の時給上昇のトレンドを苦々しく思っている人もいると思います。ベテランのアルバイト・パートに対して、モチベーションを高める施策が必要です。

ZOZOのアルバイトの時給1,300円は高く、小売業がこの時給に対抗することは難しそうです。小売業は時給の高さをアピールするのではなく、実店舗ならではの魅力をアピールして、アルバイト・パートの採用を進めたいです。実店舗で働く魅力としてアピールできるのは、接客と季節感の二つです。若い世代では、友達が少ない人、恋人がいない人が増えていて、人とコミュニケーションを取る場所として、実店舗には価値があります。

ベテランのアルバイト・パートへの対応は急務

小売業では、昔から多くのアルバイト・パートが働いていますが、何年働いても、時給は変わらないというのは当たり前でした。また、長く働いているいアルバイト・パートであっても、新しく入って来たアルバイト・パートと時給が変わらないというのも当たり前でした。アルバイト・パートは時給が適切に上昇する仕組みがなく、不平等な労働環境に置かれていましたが、近年の人手不足で労働環境は見直されそうです。

小売業が人手不足の対応で真っ先にやらなければならないことは、経験豊富なベテランのアルバイト・パートの時給を上げることです。経験豊富なベテランのアルバイト・パートに辞められてしまうと、店舗の運営ができなくなります。ただ、これまで長く働いても時給が上がらなかったアルバイト・パートは、人手不足で突然時給が上がったとしても、素直に喜べない、複雑な心境にあるのではないかと思います。

小売業の店舗では少数の正社員と多数のアルバイト・パートが働いていて、正社員の待遇は、アルバイト・パートに支えられて来ました。正社員とアルバイト・パートの待遇には格差がありますが、人手不足のため、このような格差も解消しなければならなくなるのではないかと予想しています。小売業の業務はほとんどが肉体労働であり、正社員であっても、アルバイト・パートであっても、従業員一人の作業量に大差はありません。

経験豊富なベテランのアルバイト・パートを多数抱えている小売業ほど、人手不足のリスクは大きいと言えます。アルバイト・パートの時給を上げる余地が大きく、時給を上げたとしても、モチベーションが高まる保証はありません。これまで一生懸命働いて来て、時給が上がらなかった喪失感は大きいです。経験豊富なベテランのアルバイト・パートの待遇をどう改善するかというのは、小売業の課題です。

小売業の店舗で働く魅力は接客と季節感

人手不足でアルバイト・パートの採用が難しくなっていて、アルバイト・パートの時給は上昇しています。ZOZOがアルバイトの時給を1,300円に引き上げたのも、他社よりも高い時給を払うことで、採用を優位に進めるためです。小売業も時給を上げたいところですが、収益性が低く、時給を大きく上げることは難しいです。小売業は時給をアピールするよりも、小売業の店舗ならではの体験をアピールしたいです。

店舗における接客は、小売業で働くことの楽しみでもあり、ストレスでもあります。接客が好きなので店舗で働きたいという人もいれば、接客が嫌いなので、店舗で働きたくないという人もいます。お客さんからクレームが入る場合、店舗の対応にも問題があることが多いです。店舗運営のマニュアルがあり、マニュアル通りに適切に対応すれば、接客でストレスを感じることは少なく、接客を楽しむことができると思います。

小売業の店舗ならではの季節感のある売り場も、アルバイト・パートの採用でアピールしたいものです。小売業は春夏秋冬の季節、季節のイベントごとに、売り場を作って商品を販売しています。季節感のある売り場は、お客さんの購買意欲を高めるためのものですが、アルバイト・パートにとっても楽しめるものです。季節商品にたくさん触れ、季節の変化を感じながら仕事ができることは、小売業の店舗で働くことの魅力です。

スマートフォンが普及し、インターネットでのコミュニケーションが増えたことで、リアルでのコミュニケーションが減ったとされています。友達が少な人、恋人がいない人が増え、リアルでのコミュニケーションの価値が高まっています。小売業の店舗には多くの人がいて、コミュニケーションがあります。小売業の店舗における、接客、売り場の季節感は、小売業の店舗ならではの魅力と言えるのではないでしょうか。