宅配ボックス・宅配ロッカーが普及するとECサイトで買い物をする回数が増える

宅配ボックス・宅配ロッカーが普及するとECサイトで買い物をする回数が増える

Eコマース企業は順調に業績を拡大していますが、2017年頃から物流が問題になっています。物流企業はEコマースによる宅配個数、再配達件数の増加と人手不足が同時に起こり、荷物量の抑制、運賃の値上げを行ないました。宅配個数、再配達件数が増えることは、物流企業、Eコマース企業の両方にとって問題です。物流企業、Eコマース企業は適切な収益性、労働環境を確保しようと、再配達件数を減らす取り組みが進められています。

宅配ボックス、宅配ロッカーの利用は、再配達件数を減らすための施策の一つです。ECサイトの商品を宅配ボックス、宅配ロッカーで受け取れば、再配達が起こりません。宅配ボックス、宅配ロッカーは設置するコストが掛かりますが、再配達を減らす効果、買い物を便利にする効果を考えると、これから普及するのではないかと思います。

Eコマース企業の立場では、宅配ボックス、宅配ロッカーは再配達件数を減らすだけではなく、売上アップも期待できます。ECサイトの商品が自宅に届くことは便利ですが、自宅で商品を受け取る回数が増えることは負担でもあります。自宅以外に宅配ボックス、宅配ロッカーで商品を受け取る方法があれば、ECサイトの利用者の買い物回数は増えます。

宅配ボックス、宅配ロッカーが普及すれば、Eコマース企業の業績はさらに拡大するのではないかと予想しています。商品の受け取りが負担なので、ECサイトでの買い物を控えている人は多いのではないでしょうか。週に1回ECサイトで買い物をしていた人が、2回、3回と買い物をするようになると、Eコマース企業の売上は大きく伸びそうです。

再配達件数を減らすための宅配ボックス・宅配ロッカーが登場

Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWNなど、ECサイトで買い物をする人が増えています。ECサイトには外出しなくても買い物ができる、価格が安い、品揃えが豊富、商品比較がしやすい、ポイントが貯まるといったメリットがあります。ECサイトは買い物体験の改善を続けていて、今後も利用者が増えることは確実です。

ECサイトで買い物をする人が増えると、それに合わせて宅配個数、再配達件数も増加します。物流企業は人手不足の問題を抱えており、宅配便個数、再配達件数の増加に対応することが難しい状況です。宅配ボックス、宅配ロッカーは再配達件数を減らすための施策の一つで、うまく機能するのかどうか注目されています。

大手ECサイトの流通総額を見ると、高い成長率を維持しています。楽天の国内EC流通総額は12.9%増(2018年12月期第4四半期)、ヤフーのeコマース国内流通総額は13.7%増(2018年3月期)、ZOZOの商品取扱高は28.3%増(2018年3月期)です。

大手ECサイトは豊富な品揃え、クーポン、ポイントなどの割引施策でお客さんを囲い込んでいます。Eコマースの成長の余地は大きく、お客さんを囲い込んでいる大手ECサイトは、高い成長率を維持することができると考えられます。実店舗で商品を販売している小売業の売上高の増加率は低く、大手ECサイトの流通総額の増加率を見ると、実店舗からECサイトへと買い物場所がシフトしていることが分かります。

国土交通省が2018年9月7日に発表した資料によると、平成29年(2017年)の宅配便取扱個数は42億5,133万個(前年度比1.1%増)でした。大手ECサイトの流通総額の増加率に比べると、宅配便取扱個数の増加率は小さいです。1.1%の増加はすごく多いわけではありませんが、今後もこのような微増が続くと考えられます。

宅配最大手のヤマト運輸は、宅配個数、再配達件数の増加を受け、荷物量を抑制し、2017年10月1日より運賃の値上げを行なっています。また、佐川急便は2017年11月12日より、日本郵便は2018年3月1日より、運賃の値上げを行なっています。物流企業が運賃の値上げを行なったことで、多くのECサイトで配送料が値上がりしました。ECサイトの配送料の値上がりは、Eコマースの成長率の鈍化に繋がる可能性があります。

宅配個数、再配達件数の増加は、物流企業の問題だけではなく、Eコマースに関わるすべての企業の問題です。ECサイトで買い物をする人が増え、宅配個数が増える中で、いかにして再配達件数を増やさないかというのが課題です。

宅配ボックス、宅配ロッカーは再配達件数を減らすための施策の一つで、物流企業、Eコマース企業が導入・利用を推進しています。宅配ドライバーはECサイトの荷物を宅配ボックス、宅配ロッカーに入れ、お客さんは自分の都合の良いタイミングで受け取ります。宅配ボックス、宅配ロッカーは再配達件数を減らすことに加え、お客さんは自宅で待つストレス、宅配ドライバーは配達時間厳守のストレスからも開放されます。

宅配ボックスは戸建住宅に住む個人が自分で購入して、自宅に設置して使用します。宅配ロッカーはマンション・アパートなどの集合住宅、駅・商業施設などに、企業がインフラとして設置しています。個人が自分で購入・設置する宅配ボックスよりも、企業がビジネスで設置する宅配ロッカーの方が普及するスピードは速そうです。

楽天は自社で宅配ロッカー「楽天BOX」を設置していて、楽天市場で購入した商品を受け取れるようにしています。楽天BOXの設置件数は20件程度と多くはないものの、Eコマース企業が自社で宅配ロッカーを設置していることがポイントです。再配達の件数を減らすことは楽天にとっても重要ですが、将来的には楽天BOXを日本全国に設置して、楽天市場の荷物を効率よく配送するといった構想もあるのではないでしょうか。

Eコマースが拡大を続けて行くためには、宅配ボックス、宅配ロッカーの普及が不可欠ではないかと思います。ECサイトでの買い物が便利であっても、一週間に2回も3回も自宅で商品を受け取ることの負担は大きいです。自宅で商品を受け取る以外の方法がなければ、ECサイトの買い物回数は伸びず、Eコマースの成長も頭打ちになります。

自宅に帰ってから宅配ボックスで受け取る方法、仕事帰りに駅・商業施設の宅配ロッカーで受け取る方法であれば、一週間に4~5回、買い物をすることもできそうです。宅配ボックス、宅配ロッカーは再配達件数を減らすものだと認識されていますが、ECサイトの買い物回数を増やす効果もあり、Eコマース企業のメリットも大きいです。

宅配ボックスを設置した戸建住宅はEコマース企業の優良顧客

宅配ボックスはECサイトで注文をした商品を受け取るためのもので、戸建住宅に設置して使用します。宅配ボックスのメーカーにはパナソニック、ナスタ、グリーンライフ、山善などがあり、価格は2~4万円のものが多いです。Amazonを見ると、人気の宅配ボックスには数十件のレビューが付いていて、宅配ボックスに興味を持つ人が増えています。

宅配ボックスに興味を持つ人が多いことは、ECサイトで買い物をしている人、ECサイトの商品の受け取りに不満を抱えている人が多いことになります。ECサイトをあまり利用しない人にとっては、商品を受け取ることはそれほど問題ではありません。しかし、ECサイトで月に何回も買い物をする人にとっては、商品の受け取りが面倒になり、宅配ボックスに興味を持つようになるのではないかと考えられます。

インターネットで宅配ボックスの利用状況を調べてみると、玄関の前に冷蔵庫のような箱型のタイプを設置している人が多いようです。宅配ボックスそのものを盗難されるリスクがあるので、盗難されないための対策が必要です。宅配ボックスを壁やコンクリートに打ち込む、フェンス、ポールにワイヤーで固定するといった方法になります。

宅配ボックスで商品を受け取る場合、利用者は宅配ボックスのカギを開けておき、中にハンコを入れておきます。宅配ドライバーは宅配ボックスの中に配達する荷物を入れ、ハンコで押印をして、宅配ボックスにカギを掛けます。利用者は自宅に帰ってカギを使って宅配ボックスを開ければ、ECサイトで購入した商品を手にすることができます。

宅配ボックスで商品を受け取ることができるECサイトには、Amazon、LOHACOなどがあります。確実に宅配ボックスに商品を入れてくれる訳ではなく、宅配ボックスに商品を入れることが適切ではないと判断された場合、宅配ボックスに商品を入れてもらえません。サイズが合わない、重量が重い、商品が生物である、カギがない(カギができない)といったケースでは、宅配ボックスを利用できないことがあります。

宅配ボックスを設置する人は、ネットショッピングのヘビーユーザーです。いろいろなECサイトで買い物をして、宅配ボックスで商品を受け取りたいところですが、宅配ボックスが利用できないECサイトもあります。宅配ボックスに対応していないECサイトは、宅配ボックスの利用者から敬遠されるといったこともあるかもしれません。

宅配ボックスの利用者は、商品の受け取りを意識せずに買い物ができるようになります。ECサイトで商品を注文して、宅配ボックスを準備しておけば、数日後には宅配ボックスに商品が届きます。同じ宅配ドライバーと何度も顔を合わせることが嫌だという意見もありますが、宅配ボックスを使えば、そうした不満も解消されます。

宅配ボックスの利用者は買い物がしやすくなるので、買い物回数、買い物金額が増えます。宅配ボックスを利用すれば、一週間、毎日ECサイトの商品を受け取ることもできます。宅配ボックスは商品の受け取りを便利にするためのものですが、ネットショッピングのヘビーユーザーにとっては、買い物をさらに楽しくするものでもあります。

Amazon、楽天、ヤフーのようなEコマース企業は、戸建住宅に住むお客さんに宅配ボックスを設置してもらいたいと考えているはずです。宅配ボックスを設置している家庭は、ネットショッピングのヘビーユーザーです。Amazon、楽天、ヤフーは豊富な品揃えを抱えており、お客さんの宅配ボックスに様々な商品を届けることができます。

宅配ボックスを設置した戸建住宅のお客さんをいかに増やすかは、Eコマース企業の成長にとって重要です。宅配ボックスを設置した戸建住宅のお客さんとEコマース企業の関係は、一生涯に渡って続いて行く可能性が高いです。実店舗は閉店によってお客さんとの関係が途切れてしまいますが、Eコマース企業は実店舗のような関係の断絶がなく、宅配ボックスがあれば、関係をさらに強化することができます。

ネットショッピングに関するアンケート調査を見ると、ネットショッピングの頻度は月に1回という回答が多いです。宅配ボックスを設置するほどのヘビーユーザーは少なく、宅配ボックスの利用者、興味を持つ人は多くはありません。ただ、宅配ボックスは再配達件数の削減、物流効率の改善に貢献するほか、Eコマース企業にとっては優良顧客を生み出すことになるため、宅配ボックスの動向は気になるところです。

将来的には、宅配ボックスの利用者に何らかのインセンティブが出るということはあるかもしれません。宅配ボックスの利用者は、物流企業にとっては配達コストの掛からないお客さんであり、Eコマース企業にとってはよく買い物をしてくれるお客さんです。物流企業、Eコマース企業ともに、宅配ボックスの利用者はありがたい存在です。

宅配ロッカーは物流企業・Eコマース企業の両方にメリット

宅配ロッカーにはマンション・アパートなどの設備として設置されるもの、企業が駅・商業施設などに設置するものがあります。マンション・アパートには昔から宅配ロッカーがありますが、近年注目されているのは、企業が駅・商業施設などに設置する宅配ロッカーです。宅配ロッカーも宅配ボックスと同様に、再配達件数の削減が期待されています。

宅配ボックスは個人が自分の費用で自宅に設置するため、あまり情報が出てきません。一方、宅配ロッカーは企業が駅・商業施設などに設置するため、宅配ロッカー新設のニュースはよく見ます。宅配ロッカーが駅・商業施設など、人が多く集まるところに設置される理由は、人が多いところに設置した方が宅配ロッカーを使用してもらえる機会が多く、宅配ロッカーを設置することによる集客力アップを期待しています。

ニュースで名前をよく目にする宅配ロッカーには、日本郵便の「はこぽす」、パックシティジャパンの「PUDO(プドー)ステーション」、楽天の「楽天BOX」があります。ヤマト運輸はパックシティジャパンに出資しており、「PUDO(プドー)ステーション」では、ヤマト運輸、佐川急便、DHLジャパン、順豊エクスプレスの荷物を受け取れます。

「PUDO(プドー)ステーション」はマックスバリュ中部、フジ、マルエツ、イズミヤなど、スーパーマーケットでの設置が増えています。スーパーマーケットは「PUDO(プドー)ステーション」を設置することで、商品を受け取るついでに買い物をしてもらうことを期待しています。将来的には、スーパーマーケットの各店舗に、何らかの宅配ロッカーが設置されるのが一般的になるのではないかと思います。

日本郵便の「はこぽす」、楽天の「楽天BOX」は、一部のECサイトで購入をした商品の受け取り場所として指定することができます。楽天市場で購入した商品を楽天BOXで受け取る場合、注文時に配送方法で楽天BOXを選択します。注文した商品が楽天BOXに届くと、ロッカー解錠用パスワードがメールで届きます。楽天BOXの操作画面にロッカー解錠用パスワードを入力すれば、購入した商品を受け取ることができます。

「PUDO(プドー)ステーション」はヤマト運輸が運営するクロネコメンバーズのサービスで、再配達の受け取り方法として利用できます。「PUDO(プドー)ステーション」を利用する場合、WEB、アプリから「PUDO(プドー)ステーション」を再配達の受け取り場所に指定します。「PUDO(プドー)ステーション」に荷物が届くと、暗証番号がメールで届くので、「PUDO(プドー)ステーション」のパネルを操作して荷物を受け取ります。

ECサイトで買い物をするお客さんの立場からすると、宅配ロッカーでの商品受け取りは優先順位が低いかもしれません。Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWNなどの人気ECサイトでは、コンビニで商品の受け取りができるからです。宅配ロッカーを利用しなくても、コンビニ受け取りで十分という人が多いのではないでしょうか。

宅配ロッカーはお客さんが必要としているというよりは、物流企業、Eコマース企業が自社の利益のために、お客さんに使ってもらいといった感じです。物流企業はお客さんに宅配ロッカーを使ってもらえれば、再配達件数を減らせ、物流効率が高まります。Eコマース企業は宅配ロッカーを使ってもらえれば、自宅で商品を受け取る負担を軽減できるので、ECサイトでの買い物回数、売上の増加が期待できます。

コンビニ受け取りは便利ですが、拡張性はあまりなさそうです。コンビニは人手不足の問題があり、店舗面積は小さく、商品受け取りに使えるリソースは多くはありません。物流企業、Eコマース企業は、商品受け取りのコンビニへの依存を減らして、宅配ロッカーでの受け取りを増やしたいと考えているのではないでしょうか。

宅配ロッカーにまとめて商品を配達して、そこにお客さんが商品を取りに来てもらえれば、宅配の業務量を大きく削減できます。自宅に商品を届けてもらえることは、ECサイトのメリットの一つですが、軽い商品・小さな商品は宅配ロッカーで受け取る人もいるはずです。例えば、宅配ロッカーで商品を受け取る場合、配送無料の金額が下がるといったインセンティブがあれば、お客さんは買い物がしやすくなります。

宅配ボックス、宅配ロッカーには、お客さんがECサイトの商品を受け取る負担を軽減する、物流企業の再配達件数を削減する、物流効率を高めるといった効果が見込めます。宅配ボックスは個人が購入・設置するため、利用者が急速に増えることはなさそうです。一方、宅配ロッカーは駅・商業施設などに次々に設置されていて、普段の生活でも目にすることが多く、宅配ボックスよりも身近なものになっています。

宅配ロッカーが多くの場所に設置されれば、ECサイト利用者の買い物回数は増えます。商品の受け取りに時間を拘束されるのは嫌なので、ECサイトでの買い物を控えている人はいるはずです。宅配ロッカーで商品の受け取りの負担を軽減できれば、ECサイト利用者の買い物回数が増え、Eコマース企業は売上を伸ばせます。

宅配ボックス、宅配ロッカーの普及でEコマースはさらに拡大

ECサイトで買い物をする人が増えれば、宅配個数、再配達件数も増えますが、これまで問題として認識されて来ませんでした。問題視されて来なかった理由は、物流企業が問題だと言わなかったからです。物流企業は収益性を悪化させながらも、宅配個数、再配達件数の増加に耐えてきました。しかし、人手不足でドライバーの労働環境が悪化したことで、物流企業は荷物量の抑制、運賃の値上げに踏み切ることになりました。

人手不足によって物流の問題が顕在化しましたが、Eコマースが拡大するチャンスでもあります。宅配ボックス、宅配ロッカーは、ECサイトの買い物体験を改善するための施策の一つです。宅配ボックス、宅配ロッカーは再配達件数を減らすだけではなく、お客さんの商品受け取りの負担も減るので、ECサイトの利用者の買い物回数も増えます。

お客さんがECサイトに対して持つ不満は、配送料が高い、セキュリティに不安がある、情報が多すぎる、商品が見つからない・見つけにくいといったものです。お客さんの不満は商品を注文する前のものが多いですが、それだけお客さんがECサイトで注文をすることに労力を費やし、時間を掛けていると見ることもできます。

ネットショッピングに関するアンケート調査を見ても、商品の受け取りが大変だといった意見はありません。これはECサイトで購入した商品は、自宅で受け取ることが当たり前なので、それ以上深く考えることがなかったからではないでしょうか。商品を自宅に届けてくれるので便利だと考えるのか、商品を自宅で受け取るのは時間を拘束されるので不便だと考えるかは、ECサイトの利用者によって意見が違います。

ECサイトで月に1~2回買い物をするお客さんは、商品を受け取ることを負担に感じないかもしれません。一方、ECサイトで買い物をする回数が多くなったお客さんは、商品を受け取ることを負担に感じるようになります。商品の受け取りが面倒くさいので、ECサイトでの買い物回数を減らしている人は少なくないと思います。

Eコマース企業にとっては、商品の受け取りの負担を減らすことは、売上を伸ばすために不可欠なものです。自宅で商品を受け取る方法だけでは、お客さんがECサイトで買い物をする回数は頭打ちになります。一週間に2~3回、買い物をしても、負担なく商品が受け取れる仕組みがあれば、ECサイトの利用者の買い物回数はもっと増えるはずです。

お客さんがECサイトに期待する買い物体験は、多くのカテゴリをまとめて購入して、まとめて配達してくれるというものです。複数のカテゴリの商品がまとめて一回の配達で届けば、お客さんは少ない労力で多くの商品が手に入ります。Amazonはこのような買い物体験を提供しているので、人気のECサイトになっています。

楽天市場では出店者が個別に商品を発送するので、複数の店舗での買い物がしにくいです。楽天市場の複数の店舗で買い物をしても、商品がまとめて一回で届く仕組みがあれば、楽天市場の売上はもっと増えるはずです。お客さんに掛かっている商品の受け取りの負担は、Eコマース企業の成長を押し下げる一因になっています。

複数のカテゴリの商品がまとめて一回の配達で届き、宅配ボックスで受け取れるというのが、ECサイトにおける最高の買い物体験です。複数のカテゴリの商品がまとめて一回の配達で届くのであれば、自宅で受け取ってもお客さんの負担は小さいです。ただ、宅配ボックスで受け取れば、自宅で受け取るよりもさらに便利になります。

戸建住宅で宅配ボックスを設置する家庭は、Eコマース企業にとって優良顧客になる可能性が高いです。戸建住宅は世帯人数が多いため、生活に必要な食品・日用品・雑貨を購入する回数、金額も多いです。Eコマース企業は優れた買い物体験で戸建住宅の需要を取り込み、30年、40年と長期に渡って買い物をしてもらうことができます。

物流問題が広く社会に知られるようになったことは、宅配ボックス、宅配ロッカーの利用が進むチャンスです。宅配ボックス、宅配ロッカーを使ってみようとする人が増えれば、ECサイトでの買い物回数が増えることに繋がります。特に戸建住宅に宅配ボックスを設置する人が増えれば、Eコマース企業にとっては嬉しいことです。

Eコマース企業は売上を増やすため、品揃えを増やす、価格を安くする、商品情報を増やすといったことに注力して来ました。しかし、売上を増やすという意味では、宅配ボックス、宅配ロッカーの利用を促す方が効果が大きいかもしれません。商品の受け取りが負担なので、ECサイトの利用を控えている人は少なくないと思います。