店頭ディスプレイで商品を販売する「VTuber(ブイチューバー)」の店員が登場

店頭ディスプレイで商品を販売する「VTuber(ブイチューバー)」の店員が登場

滋賀県を中心に総合スーパー、スーパーマーケットを運営する平和堂は、2018年12月20日、平和堂公式VTuber(ブイチューバー(バーチャル・ユーチューバー))「鳩乃 幸(はとの さち)」のデビューを発表しています。「鳩乃 幸(はとの さち)」は平和堂のバーチャル従業員として、店頭ディスプレイでの商品販売、お客さんとのコミュニケーション、インターネットで情報発信をする予定です。2018年12月1日、「平和堂ビバシティ彦根」で行われた「鳩乃 幸(はとの さち)」による販促イベントでは、プライベートブランドの売上を前週比で3倍に伸ばしており、これからの成功が期待できそうです。

店内にディスプレイを設置して、「VTuber(ブイチューバー)」が商品の説明を行う動画を流すことは効果的な販促方法です。お客さんの立場では、「VTuber(ブイチューバー)」による商品説明は気を使いませんし、従来の販促動画よりもエンターテイメント性があります。「VTuber(ブイチューバー)」の商品説明動画の中にQRコードを表示して、商品情報をお客さんのスマートフォンに保存してもらう仕組みはうまく機能します。販促動画を見た時に商品を購入しなかったお客さんも、後から気が変わって欲しくなることがあるので、商品情報をスマートフォンに保存してもらうことが売上に繋がります。

「VTuber(ブイチューバー)」はデジタルのYouTuber

YouTubeはGoogleが運営する動画共有サイトで、若い世代を中心にサービス利用者を増やしています。YouTuberに動画を投稿する人、ライブを配信する人はYouTuberと呼ばれていて、視聴者はYouTuberの動画、ライブ配信を楽しんでいます。YouTubeの利用に関するアンケート調査を見ると、YouTubeの視聴者、視聴時間ともに増加傾向にあります。スマートフォンが普及したことにより、移動中、休憩中など、好きなタイミングでYouTubeを見ることができます。YouTubeはテレビよりも視聴しやすいため、テレビの視聴が減り、YouTubeの視聴が増えているといったデータもあります。

YouTubeの視聴者が増え、視聴時間が長くなるのにあわせて、YouTubeの広告価値も高まります。企業、個人はGoogleのオンライン広告「Google AdWords」を利用することで、YouTubeの動画に広告を出すことができます。「Google AdWords」は広告主の商品・サービスと関連性の高い動画に広告を表示する仕組みになっているため、広告主は商品・サービスを購入してもらいやすい見込み客にリーチできます。また、広告主がYouTuberに直接依頼をして、自社の商品・サービスを紹介する動画を作ってもらうタイプの広告もあり、スマートフォンのゲームを紹介する広告が多いようです。

YouTubeでは様々なYouTuberが動画の投稿、ライブの配信を行っていて、各YouTuberにはファンのコミュニティが形成されています。YouTuberの人気のジャンルの一つに、食べ物の紹介をする「食レポ系YouTuber」があります。食レポ系のYouTuberはコンビニ、ファーストフードの新商品を購入してきて、新商品を食べながら自分の感想を述べています。コンビニ、ファーストフードの食べ物が好きな人は、食レポ系のYouTuberの動画を見るようになります。多くのファンを抱える食レポ系のYouTuberは、食品を販売する企業にとって、大きな宣伝効果が期待できる広告配信先になります。

インターネット上には様々な口コミが投稿されていますが、口コミは写真とテキストが中心です。これまでは写真とテキストで作成された口コミが当たり前でしたが、YouTubeでも口コミが投稿されるようになっています。YouTuberが実際に商品を手にとって説明するので、写真とテキストの口コミよりも、商品の機能・価値が伝わりやすいです。YouTuberの動画を見ている人は、YouTuberのことが好きなファンが多いという点も重要なポイントです。動画での商品説明は分かりやすく、ファンもしっかりと動画を見てくれるので、YouTubeは商品の機能・価値を伝えるメディアとして優れています。

YouTuberに動画を投稿する人、ライブを配信する人をYouTuberと呼びますが、「VTuber(ブイチューバー)」と呼ばれる新しいタイプのYouTuberが注目されています。「VTuber(ブイチューバー)」とは「Virtual YouTuber(バーチャル・ユーチューバー)」の略語で、人間に代わって動画に登場する3Dバーチャルキャラクターのことです。人気の「VTuber(ブイチューバー)」には、キズナアイ、輝夜月、ミライアカリ、シロなどがいます。「VTuber(ブイチューバー)」は3Dバーチャルキャラクターではあるものの、「VTuber(ブイチューバー)」にもYouTuberと同様に広告効果を期待できます。

3Dバーチャルキャラクターの「VTuber(ブイチューバー)」は人間ではないことに価値があり、人間のYouTuberよりも優れている点がいくつかあります。人間のYouTuberは言動に問題があると炎上してしまいますが、3Dバーチャルキャラクターの「VTuber(ブイチューバー)」は相対的に炎上することが少ないです。3Dバーチャルキャラクターの「VTuber(ブイチューバー)」はデジタルコンテンツなので、企業は自社のコンセプトに合ったマーケティング活動が可能です。企業は自社で社員をYouTuberに育てるよりも、デジタルコンテンツである「VTuber(ブイチューバー)」を制作する方が簡単です。

平和堂公式VTuber(ブイチューバー)「鳩乃 幸(はとの さち)」

2018年12月20日、滋賀県を中心に総合スーパー、スーパーマーケットを運営する平和堂は、平和堂公式VTuber(ブイチューバー(バーチャル・ユーチューバー))「鳩乃 幸(はとの さち)」のデビューを発表しています。「鳩乃 幸(はとの さち)」は「VTuber(ブイチューバー)」を拡張したもので、ライブ配信をしながら、リアルタイムで双方向コミュニケーションができることが特徴です。今後、「鳩乃 幸(はとの さち)」はインターネット動画サイト、平和堂公式YouTubeチャンネル、SNSアカウント、平和堂スマートフォンアプリ、Webサイトなどで、平和堂の商品の宣伝や情報発信を行う予定です。

平和堂公式VTuber(ブイチューバー(バーチャル・ユーチューバー))「鳩乃 幸(はとの さち)」は、アドパックが提供するバーチャルキャラクターを活用した「バーチャルプロショッパー・ソリューション」で作成されています。「バーチャルプロショッパー・ソリューション」は、店頭ディスプレイのキャラクターがリアルタイムでお客さんと会話できるなど、双方向のコミュニケーションが可能なシステムです。「バーチャルプロショッパー・ソリューション」の活用方法として、商品の対面販売・ブランディング、無人店舗での接客サービス、フードコートでの宣伝などが想定されています。

平和堂公式VTuber(ブイチューバー(バーチャル・ユーチューバー))「鳩乃 幸(はとの さち)」は、2018年12月1日、「平和堂ビバシティ彦根」でデビューしています。店頭のディスプレイで平和堂のプライベートブランド「E-WA!とろ~りおいしい生プチシュー」を宣伝したところ、前週比で3倍の数量を販売する成果を上げています。また、4回行われた販売イベントでは、合計で273人のお客さんとコミュニケーションを取ることに成功しています。お客さんは「鳩乃 幸(はとの さち)」、「鳩乃 幸(はとの さち)」が宣伝する商品に興味を持ち、コミュニケーションを取り、商品の購入に繋がっています。

プライベートブランドの販売数量が前週比で3倍になったことは大きな成功で、単品の売上を集中的に伸ばせれば、高い収益性が期待できます。273人のお客さんとコミュニケーションを取れたことにも価値があり、人間の店員では得られない貴重な意見を収集できるチャンスがあります。店頭ディスプレイで「鳩乃 幸(はとの さち)」が商品の説明を行い、ディスプレイの側に商品が山積みに陳列されていると、お客さんは購買意欲を刺激されると思います。他のお客さんが購入しているのを見ると、つられて購入することも多いので、買い物がしやすい低価格の商品では特に効果が見込めそうです。

平和堂公式VTuber(ブイチューバー(バーチャル・ユーチューバー))「鳩乃 幸(はとの さち)」は、平和堂のリアル店舗、インターネットで情報を発信して行く予定です。お客さんにリアル店舗、インターネットの両方で「鳩乃 幸(はとの さち)」と接してもらい、平和堂の発信する情報をたくさん受け取ってもらいたいところです。リアル店舗で提供した「鳩乃 幸(はとの さち)」による商品紹介動画は、インターネットのコンテンツにもなります。時間経過とともに「鳩乃 幸(はとの さち)」の商品紹介動画が蓄積されれば、インターネットのコンテンツが充実して、店舗への集客にも貢献してくれます。

YouTubeは小売業にとって効果的なメディアですが、自社の社員をYouTuberに育てることは難しいです。おそらく、ほとんどの社員がやりたがらず、社員が退職してしまうリスクもあります。YouTuberに商品の宣伝を依頼することはできますが、YouTuberは外部のパートナーなので、自社ですべてをコントロールすることはできません。小売業がYouTubeで自社の宣伝をするにあたって、「VTuber(ブイチューバー)」の起用は新しい選択肢です。「VTuber(ブイチューバー)」がお客さんに受け入れられるかどうかは分かりませんが、小売業は投資をしてみるだけの価値はあると思います。

小売業は「VTuber(ブイチューバー)」をどのように活用できるか

小売業は店舗に商品を並べて販売していますが、商品を並べて売れるのを待つだけではなく、様々な方法で店頭プロモーションを行なっています。食品スーパーでは店員を配置して試食販売を行なったり、ホームセンターでは商品の横にディスプレイを設置して、プロモーション映像を繰り返し流しています。小売業はこうした既存の店頭プロモーションに「VTuber(ブイチューバー)」を活用することで、店頭プロモーションの質を高めることができます。「VTuber(ブイチューバー)」は人間とは異なる、これまでにない接客ができるため、単調なプロモーション映像にエンターテイメント性をもたらします。

「VTuber(ブイチューバー)」はバーチャルキャラクターですが、人間ではないことが店頭プロモーションで有利に働く部分もあります。小売業の店舗では、販売員が特定の商品のプロモーションをしている場面をよく見かけますが、少しでも関心を示せば、店員に話し掛けられてしまいます。店員と話したい場合は問題ありませんが、店員と話したくない場合は面倒です。店員と話さず、商品だけを見たいお客さんにとっては、「VTuber(ブイチューバー)」の方が都合が良いです。小売業は「VTuber(ブイチューバー)」を活用することで、お客さんにストレスを与えず、気楽に商品を見てもらえます。

小売業は店舗の売上を増やしたいですが、売上を増やす方法の一つとして、お客さんの店舗滞在時間を伸ばす方法があります。お客さんが店舗に滞在する時間が長ければ長いほど、多くの商品を見てもらうことができるので、商品が売れるチャンスが増えます。小売業はお客さんの滞在時間を伸ばすために、「VTuber(ブイチューバー)」を有効に活用したいところです。平和堂が行った「鳩乃 幸(はとの さち)」の店頭プロモーションでは、1日で273人のお客さんとコミュニケーションを取ることに成功しており、「VTuber(ブイチューバー)」にはお客さんの店舗滞在時間を伸ばす効果があると言えます。

小売業ではお客さんの店舗滞在時間を伸ばすため、店内に休憩スペース、イートインスペースを設置する企業が増えています。休憩スペース、イートインスペースにタブレットを設置して、「VTuber(ブイチューバー)」を通じてお客さんに情報提供を行うことにはメリットがあります。タブレットで商品の検索、チラシの閲覧をできるようにすれば、お客さんの買い物意欲を高めることができます。店内で休憩するお客さんは、休憩中に楽しむコンテンツを求めています。「VTuber(ブイチューバー)」が商品を紹介する動画を多数用意しておけば、動画を見て、商品を購入するお客さんもいるはずです。

YouTuberは毎日、毎週、毎月など、動画を規則的にアップロードすることが多く、YouTuberのファンは規則的に動画を視聴することが習慣化しています。小売業が運用する「VTuber(ブイチューバー)」も、規則的に動画をアップロードすることで、規則的に動画を視聴してくれるファンを作って行きたいところです。YouTubeではファンがコメントをしてくれるので、動画だけでなく、ファンのコメントもコンテンツになります。小売業の「VTuber(ブイチューバー)」に熱心なファンが付いてくれるかどうかは分かりませんが、基本的にはYouTuberと同じことを期待できると思います。

小売業の「VTuber(ブイチューバー)」のコンテンツとして効果的なものは、チラシの紹介、商品の紹介の二つです。小売業はチラシを紙、WEBページで配布していますが、「VTuber(ブイチューバー)」でもチラシを紹介することで、より多くの人にチラシを見てもらうことができます。「VTuber(ブイチューバー)」では単にチラシを紹介するだけではなく、チラシの商品の機能・価値をじっくりと紹介することも可能です。小売業は「VTuber(ブイチューバー)」でファンを育て、チラシと商品を見てもらうことを習慣にしてもらえれば、インターネットから店舗への集客力を強化することができます。

小売業は店舗をデジタル化することで売上・利益を増やせる

小売業は店舗のデジタル化を進めていて、店舗をデジタル化するソリューションには、オムニチャネル、ショッピングアプリ、スマートフォン決済、電子チラシ、タブレット付きショッピングカート、無人レジといったものがあります。小売業が店舗のデジタル化を進める理由は、優れた買い物体験を提供しなければ、ネット通販にお客さんを奪われてしまうためです。また、店舗のデジタル化には、従業員の労働環境の改善、店舗の収益性・生産性の改善の効果もあります。少子高齢化の進行により、買い物客、労働者が減少して行くことが確実な状況にあり、店舗が存続するためにもデジタル化が不可欠です。

YouTuberに動画を投稿する人、ライブを配信する人はYouTuberと呼ばれ、YouTuberは観光地の紹介、商品の紹介、ゲームの実況など、様々なアクティビティを行なっています。「VTuber(ブイチューバー)」は3DバーチャルキャラクターのYouTuberのことで、人間のYouTuberが行なっているアクティビティをデジタル化したものだと言えます。YouTuberと「VTuber(ブイチューバー)」には人間と3Dバーチャルキャラクターの違いがあり、良い点と悪い点があります。「VTuber(ブイチューバー)」に個人、企業が注目しているのは、ビジネス、エンターテイメントとして価値があるからです。

インターネット、テクノロジーの進歩により、日常の多くの場面でデジタル化が進んでいます。デジタルの対義語はアナログですが、アナログと比べてデジタルが優れている点には、複製が簡単にできる、修正が簡単にできる、配布が簡単にできる、管理が簡単にできる、保存が簡単にできる、検索が簡単にできるなどがあります。デジタルが持つメリットが複数組み合わさることで、さらにメリットが大きくなり、デジタル化は社会、ビジネスを大きく変えると言われています。小売業でも店舗のデジタル化が重要だとされていて、店舗の業務、お客さんの買い物体験において、デジタル化が進んでいます。

平和堂公式VTuber(ブイチューバー(バーチャル・ユーチューバー))「鳩乃 幸(はとの さち)」は、店頭のディスプレイで商品の紹介を行なっています。これは人間の店員が行なっている店頭プロモーションをデジタル化したもので、店舗のデジタル化の一つです。小売業が店頭プロモーションを行う場合、各店舗に人間の店員を配置して、教育しなければなりません。人間の店員の代わりに「VTuber(ブイチューバー)」を起用すれば、人間を起用するよりも販促コストを減らせます。人間の店員と「VTuber(ブイチューバー)」の販促効果に差がなければ、「VTuber(ブイチューバー)」の方が収益性が高いです。

デジタルのメリットの一つである、簡単に管理・保存ができるという点は、小売業の買い物体験を改善することに貢献します。店舗は小売業がお客さんと接触できる唯一の顧客接点で、小売業は店舗でお客さんと接触する瞬間に注力しなければなりませんでした。食品スーパーの試食販売、衣料品店の接客では、店員が一生懸命に商品の説明をしますが、これはその瞬間を逃すとお客さんに買い物をしてもらえないからです。店員のしつこい接客はお客さんにとっては負担であり、小売業にとってもお客さんを失うリスクでもありますが、小売業の店舗がデジタル化すれば、しつこい接客も不要になります。

小売業は店舗で商品を購入してもらえなくても、スマートフォンに商品情報を保存してもらうことができれば、後日商品を購入してもらえるチャンスを残せます。平和堂公式VTuber(ブイチューバー(バーチャル・ユーチューバー))「鳩乃 幸(はとの さち)」の店頭プロモーションでも、その場で商品を販売するだけでなく、商品名・写真・価格・陳列棚などの情報をスマートフォンへ保存する仕組みも用意しておきたいです。後日、お客さんが以前見た商品を買いたいとなった時、スマートフォンに保存した商品情報を使って買い物ができるので、商品情報をスマートフォンに保存してもらうことには価値があります。