飲食店をブログで紹介してアフィリエイト報酬を稼ぐようになる

飲食店をブログで紹介してアフィリエイト報酬を稼ぐようになる

ブロガーがぐるなびの飲食店情報を利用しやすくするために、WordPressのプラグインの提供を始めました。グルメ記事を書いているブロガーに自社の情報を使ってもらうことで、飲食店の情報を拡散するとともに、サイトへのアクセスを増やす狙いがあります。

ぐるなびはユーザーが投稿してくれる口コミで収益を上げていますが、ユーザーが永遠に無料で口コミを投稿してくれる保証はありません。将来的にはグルメブロガーの記事経由での飲食店予約に対して、アフィリエイト報酬を支払うようになるかもしれません。

ネット上には消費者に影響を与えるインフルエンサーが登場

インターネットが使われ始めて15-20年くらい経ちますが、インターネット初期は情報を自分で発信する人は多くありませんでした。ホームページを作るには専門の知識が必要だったため、コンピューターに詳しい一部の人たちだけが情報を発信していました。

誰かにホームページを見てもらうことよりも、ホームページを作ることの自己満足の方が大きかったかもしれません。今のようにアクセス解析もありませんでしたから、実際のところ何人くらい見てくれているのかも計測することが難しかったです。

2000年中頃にブログが登場して情報を発信する人が増えましたが、長く続ける人は少なくブームは短期間で終わってしまいました。その後、ブログよりもさらに簡単に情報を投稿できるソーシャルメディアが登場したことで、情報を発信する人も情報を受ける人も一気に増加しました。

コンピューターに詳しくない若い人や高齢者もネットに参加したことで、社会におけるネットの影響力が強まりました。知識や経験があってもネットに詳しくない人は情報発信ができませんでしたが、自分でできるようになれば価値のある情報が増えてきます。

現在ではネット上には様々なジャンルの専門家がいて、ユーザーに役立つ情報を提供しています。転職の専門家、健康の専門家、恋愛の専門家、スマートフォンの専門家、アイスクリームの専門家など、何から何まで専門家がいると言っても良い状況です。

こうした専門家の情報は消費者の買い物に影響を与えるため、小売業や飲食業の売上にも影響を与えることになります。小売業や飲食業にとっては商品を好意的に紹介してもらえれば嬉しいですが、敵になれば嫌な存在であり、諸刃の剣であると言えます。

ぐるなびは自社の飲食店のデータを使ってブログを書いて欲しい

ぐるなびは飲食店に関心のあるお客さんを集め、飲食店へ誘導することで飲食店から広告費をもらうビジネスです。お客さんを集めるためにカギになる情報は2つで、飲食店から提供される情報、飲食店を利用したお客さんからの情報(口コミ)です。

特に重要になるのが口コミで、お客さんは口コミを見て、みんながお薦めする美味しい飲食店を利用したいと考えています。自社のサイトに常に口コミが集まる状態を維持することが、ぐるなびが収益を上げ続けるための生命線だと言えます。

今回、ぐるなびはWordPressというブログシステム向けに、自社の飲食店情報を提供するプラグインを始めました。これは自社へ口コミを集めるための施策の一つで、外部のブログではありますが自社サイトの飲食店に言及してもらえます。

ブロガーが自分だけで情報を発信するのではなく、ぐるなびとしては自社が持っている飲食店の情報を使ってもらいたいです。ブロガー側もぐるなびの情報や写真を使えるので、短時間で綺麗なコンテンツを作ることができるので両方にメリットがあります。

ぐるなびに口コミを書き込んでくれる人はたくさんいますが、個人でグルメブログを書いている人も昔からたくさんいます。グルメはブログの中でも人気のジャンルの一つですが、5年も10年も書いているブログには読者(固定ファン)が付いてます。

ブロガーと読者の信頼関係は強く、ブロガーが発信する情報が読者の飲食店利用に与える影響は大きいです。現在のところ、飲食店ブロガーとぐるなびのサイトには繋がりがないため、ぐるなびとしてはどうにかしてぐるなびのサイトとリンクさせたいところです。

お客さんがお店を紹介するブログ記事には金銭的な価値がある

ネットショップのAmazonや楽天はサイトへのアクセスと売上を伸ばすため、昔からアフィリエイトプログラムを導入しています。ブロガーがAmazonや楽天の商品を紹介して、実際に商品が売れれば紹介手数料として売上の数パーセントが支払われます。

ブロガーは手数料を稼ぐために丁寧に商品を紹介するため、Amazonや楽天では商品が売れる可能性が高くなります。Amazonや楽天が手数料を払わなければブロガーも商品紹介をしてくれませんから、商品紹介の手数料を支払うのは妥当な仕組みです。

ぐるなび、食べログ、価格.com、クックパッドなどの口コミサイト、コミュニケーションサイトは、ユーザーの投稿を利用してビジネスをしていますが、ユーザーの投稿に対してお金を支払っていません。直接お金を支払ってはいないのですが、お金に替わる何らかの価値をユーザーが受け取っているため、無料で情報を投稿してもらえています。

価格.comには家電に詳しい人が情報を投稿していますが、自分の知識を紹介すること、買い物をする人の役に立つことが満足感になっています。クックパッドにはレシピや料理の写真が投稿されていますが、料理好きなユーザーとコミュニケーションを取ることが、情報を投稿する動機になっています。

ユーザーは今後も金銭的対価を求めないのか、無料でコンテンツを投稿し続けてくれるのか、将来はどうなるか分かりません。例えば、クックパッドに料理を投稿するのをやめて、自分のブログやソーシャルメディアに投稿するようなことはあるかもしれません。

他のユーザーとのコミュニケーションは難しくなりますが、Amazonや楽天の食材を紹介することでアフィリエイト収入が稼げる可能性があります。ぐるなびの場合は現在のところ口コミを競合に奪われる可能性はなさそうですが、安心することはできません。

質の高い口コミを集めるためにはお客さんへの動機付けが必要

ぐるなびが実際にやるかやらないは別にして、これまでは飲食店の紹介にアフィリエイト報酬を支払うことが難しかったです。誰の紹介で商品を買ったのかを記録するためには、リンクのクリックと購入の2つのアクションを結びつける必要があります。

ネットショッピングではクリックと購入をネット上で結びつけることができるため、誰の紹介で購入したのか特定できます。一方、飲食店の場合はネットの情報を見てお店に行きますが、お店側はどこの情報を見てやって来たのか特定することができません。

最近はネットで飲食店を予約するシステムが導入されていて、ぐるなび、食べログ、Yahooなどで予約件数が増えているとのことです。飲食店をネットで予約する方法が普及すれば、予約と来店を結びつけることができ、アフィリエイトの仕組みも機能します。

もし、ブロガーが自分の記事からの予約に対して報酬がもらえるようになれば、もっと真剣に飲食店の紹介に取り組むはずです。元々飲食が好きでグルメブログを書いている人が多いですから、アフィリエイトリンクを貼ることもたいした負担ではありません。

今後、飲食店紹介のアフィリエイトが登場するかは分かりませんが、私は十分に可能性があると思います。大きな理由は現在口コミを提供しているユーザーのモチベーションで、ユーザーのやる気がなくなると口コミの投稿も減ってしまいます。

インターネットも成熟期を迎えていて似たようなサイトが乱立していて、情報の差別化も難しくなっています。継続的に質の高い口コミ情報を集めようとするなら、報酬を支払ってユーザーのモチベーションを高める方が良いのではないかと思います。