社会環境の変化の中でこれから売れる可能性が高い注目の商品

社会環境の変化の中でこれから売れる可能性が高い注目の商品

小売業、飲食業を取り巻く環境の変化として重要なのが、高齢化社会、インターネット社会の2つです。高齢化社会とインターネット社会はピンチにもチャンスにもなりますが、この2つの変化の恩恵を受けて売上を伸ばす可能性が高い商品をあげてみました。

今のところ、高齢化社会とインターネット社会は噛み合っておらず、単体でビジネスに影響を与えています。この2つがうまくかみ合い、例えば、高齢者がネットショップで買い物をすることが普通になれば、飲食業、小売業にもさらなるチャンスが出てくると考えています。

インターネットとの相性が抜群に良いファッションは売れる

ネットショッピングのアンケート調査を見ると、ファッションはお客さんがよく買い物をしているカテゴリの上位です。ファッションに興味がある人は多いですが、ネットショップ登場以前は自宅の周辺のお店でしか買い物ができませんでした。

ネットショップで買い物ができるようになったことで、どこに住んでいても日本全国から洋服が買えるようになりました。近所にお店がなかった人はオシャレを我慢して来ましたが、オンラインで買うようになればファッションに使うお金が増えます。

ソーシャルメディアには写真がたくさん投稿されていますが、食事と洋服の写真がよく投稿される2大カテゴリです。好きな洋服を来て生活すれば満足が得られますが、インターネットで他の人に見てもらうことでさらに満足感が高まります。

オシャレをすることは自己満足ではありますが、インターネットによって自己満足の大きさがさらに拡大しました。インターネットで他の人に見てもらいたい、褒められたいというお客さんの欲求は、ファッションの売上を伸ばす新しい動機になっています。

ファッションのネットショップでは、返品自由、定期購入、レンタルサービスなど、新しい販売方法が登場しています。ヴァーチャルフィッティングルーム、オンラインで注文した商品の店頭受け取りなど、テクノロジーの活用にも積極的です。

お客さんの洋服への情熱がベースにあるため、小売業のカテゴリの中でも最も動きが活発になっています。ファッション分野で確立された新しいマーケティング手法が、他のカテゴリへ拡大するようなことも増えて来るのではないかと思います。

簡単で美味しい惣菜はあらゆる世代のお客さんに売れる

これから中食が来ると言われ始めたのは10-15年くらい前ですが、いよいよ中食がブレイクする社会環境が整って来ました。以前はいくつかのスーパーで材料をカットして調理するだけの半調理品を見かけたことがありますが、大きくブレイクすることなく消えてしまいました。

忙しい主婦の需要があるはずだという予測でしたが、今から考えると少し時期が早かったのかなという気もします。15年前に女性の社会進出と言われても一部の人しかピンと来なかったのですが、今では女性の社会進出を誰もがイメージできるようになっています。

忙しい主婦に惣菜や半調理品が売れることは順当ですが、主婦以外の若者、高齢者にも同様に売れるチャンスがあります。現在、惣菜の売上の拡大が注目されていますが、スーパーの売り場に行くとお客さんは若者から高齢者まで多様です。

体力のある若者でも忙しかったり時間がなかったりすれば、調理をしなくて済む惣菜を買う動機があります。これまで自宅で調理することが多かった高齢者も、スーパーで美味しそうな売り場を目にすると、今日は惣菜にしてみるかとなります。

若い人には安さと容量を、主婦には栄養と時間の短縮を、高齢者には美味しさと健康を、様々なニーズに対応することができます。また、きっかけが何なのかはいまいち分かっていませんが、お客さんは少し価格の高い食品を求めるようになっています。

スーパーにとって惣菜はもともと粗利益が大きい重要なカテゴリですが、お客さんの期待の高まりを受けてさらに力を入れています。コンビニも店内調理の食品の強化を重視しており、スーパーと競い合いながら市場を拡大して行きそうです。

スマートフォンで事前に注文してテイクアウトする食べ物が売れる

飲食店の予約システムに注目が集まっていて、飲食店はお客さんの注文を他店に先んじて確保しようとしています。食べログやぐるなびなどの口コミサイトがよく利用されていて、お客さんの飲食経験は成熟しており、飲食店予約システムが利用される雰囲気もできています。

同じ飲食店を何度も利用するケースでは不安がありませんから、お客さんにオンラインから予約をしてもらうことも可能です。飲食店の予約と同じように、お店で注文してテイクアウトする商品についても、予約してから購入するようになると思います。

テイクアウトといえばハンバーガー、弁当などがありますが、忙しいお店は注文待ちのお客さんで混雑しています。お客さんはお店に行って混雑していることが分かれば、別のお店を利用しようとするため、お店側には機会損失が発生しています。

事前にスマートフォンで注文をもらう仕組みを導入すれば、お客さんの待ち時間を減らすとともに混雑も解消することができます。どのお店でも昼と夕方の時間帯はお客さんが集中して混雑していることが多いため、お客さんを逃してしまう機会損失が大量に発生しています。

スマートフォンから注文と決済を済ませておけば、店頭では商品を受け取るだけなので便利に買い物ができます。これまではお店に行かないと混雑状況が分からないうえ、混雑しすぎている場合は別のお店に行く手間がさらに掛かりました。

待ち時間がまったくなく買い物ができることが保証されれば、お客さんにリピーターになってもらえる可能性も高まります。忙しいお客さんの場合は味よりも時間が重要になることも多いため、確実に待たずに買えるというのはそれだけで強みになります。

低単価の商品を気軽にやり取りできるソーシャルギフトが売れる

インターネットを通じて少額のギフトを送る、ソーシャルギフトと呼ばれる新しいサービスが注目されています。インターネットを通じて友人・知人にギフトコードを送り、受け取った方はお店でギフトコードを見せて商品を受け取ります。

従来のギフトは単価が高い商品が中心になっていて、若い世代よりも中高年の世代のお客さんが中心でした。ソーシャルギフトの商品は単価も安く、若い世代を中心に拡大していて新しいマーケットを作り出すのではないかと期待されています。

ブログやソーシャルメディアを利用する人が増えたことで、インターネット上のコミュニケーションも増えています。オンラインとは言え人間同士のコミュニケーションですから、情報のやり取りだけではなく、お金のやり取りや物のやり取りも同時に増えます。

実際には会ったことがないネットの友人にもギフトを送ることができますが、これまで存在していなかった新しいマーケットです。こうした動きはすべての小売業、飲食業にとってチャンスですが、特に低価格の商品を扱っているお店には大きなチャンスです。

Amazonは自社の買い物に使えるAmazonギフト券を販売していますが、このAmazonギフト券はネットでよくプレゼントされています。個人が個人にプレゼントすることもありますし、企業がプレゼントをしたり、アンケートのお礼などでも配られています。

自社の商品をネット上のギフトとしてやり取りしてもらえれば、商品の宣伝やブランドイメージの向上にも役に立ちます。リアルの友人同士のギフトととしても有望ですが、ネット上のギフトにもチャンスがあるため、非常に有望なサービスだと見ています。