お客さんはなぜセブンイレブンでコーヒーを買っているのか

お客さんはなぜセブンイレブンでコーヒーを買っているのか

セブンイレブンの売れ行きが好調で、当初の予定よりもたくさん売れているそうです。セブンイレブンのコーヒーが売れる理由には、これまでのセブンイレブンの食品に対する信頼、欲しくなった時にすぐに買える立地の良さなどがあります。

セブンイレブンには人気のオリジナルスイーツがありますが、コーヒーはスイーツとセットでの購入も期待できます。また、ネット上のビジネス記事やビジネスブログでコーヒーが紹介されることも多く、ビジネスパーソンへの認知度も高まっています。

セブンイレブンの商品は美味しいに違いないという信頼がある

コンビニ業界では情企業の寡占が進んでいて、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの3強の状況になりつつあります。3社の中でもさらにセブンイレブンが抜き出ていて、1日の売上でローソン、ファミリーマートを10万円近く上回っています。

複数のコンビニが近接している場所も多いですが、そうした場所でセブンイレブンが選ばれていることを意味しています。お客さんからすると、どこのお店も似たような商品を売っているように見えるのですが、実はセブンイレブンが一歩抜き出ている状況です。

私はコンビニを20年近く利用していますが、やはりセブンイレブンの食品が美味しいのかなという印象を結構前から持っています。おにぎり、弁当、パン、おでん、コンビニの主力商品を考えると、常にセブンイレブンがCMをやっていました。

コンビニと聞くと多くの人がセブンイレブンをイメージすると思うのですが、コンビニの定番商品の多くはセブンイレブンが開発している印象があります。セブンイレブンの商品のこれまでの良いイメージから、お客さんのコーヒーへの期待が高くなっていると考えられます。

セブンイレブンで買い物をしていると、コーヒーの購入者が老若男女多様であることに気が付きました。以前はオリジナルスイーツが人気になってよく話題になったのですが、その時も女性だけではなく男性も買っているとのことでした。

セブンイレブン全体に対するお客さんの信頼が、これまでは興味を持たないと考えられていた商品にお客さんを導いています。自分で購入する新しいタイプのコーヒーで、多くの高齢者も自分も試してみようかとコーヒーを購入しています。

店舗が近くにあるので欲しいと思った時に買える利便性がある

コンビニはもはや社会のインフラとも言える存在ですが、長時間仕事をする忙しい日本人が増えたことで、コンビニの立地の良さが際立っています。昔のコンビニは今ほどオリジナル商品がなく、ナショナルブランドの商品を少し割高な価格で販売していました。

遠くにある食品スーパーや総合スーパーに行けば安く買えるのですが、近くにあるコンビニが便利なので少し高くても買うお客さんもいます。こうした立地の良さを武器にしながらオリジナル商品を増やしていき、便利で美味しいコンビニの地位を築きました。

セブンイレブンのコーヒーがよく売れるのも、味だけではなくコンビニの立地の良さも関係しています。お客さんが欲しいと思った時にすぐに商品にアクセスできることは重要で、すぐに買える場所に商品があれば売れる可能性が高まります。

欲しいと思った時にすぐ買えなければ、また今度でいいかとなり、結局は購入してもらえないことが多いです。缶コーヒーはどこででも買える便利な商品ですが、コンビニのコーヒーが缶コーヒーの売上を減らしているとの話もあります。

スターバックスのようなコーヒー専門店もありますし、マクドナルドのようなファーストフード店でもコーヒーは買えます。コーヒーという商品は同じですが、セブンイレブンのコーヒーと専門店、ファーストフード店のコーヒーの役割は異なります。

コーヒー専門店やファーストフード店は店舗数が少ないため、目的買いになることが多く、お客さんはコーヒーを飲むことを意識して来店することになります。一方、セブンイレブンの店舗は身近にたくさんあるため、特にコーヒーを飲もうと意識していなくても、なんとなく買ってしまうことも起こります。

コーヒーと一緒に食べるお菓子・パン・スイーツが充実している

コンビニの主力商品は長い間、おにぎり、弁当、パンでしたが、数年前にスイーツが加わりました。おにぎり、弁当、パンはコンビニが登場する前から存在していて、個人的にはこのスイーツの開発がコンビニの転機だったと考えています。

従来、スイーツは専門店で買う高価な商品でしたが、コンビニが開発したスイーツは100円から200円の低価格の商品です。今回のコーヒーの開発もスイーツの成功とよく似ていて、専門店の商品を低価格で提供している点は共通しています。

スイーツはコンビニ同士を差別化する重要な商品になっていて、スイーツの味で利用するコンビニチェーンを決める人もいます。新しいコーヒーはスイーツと同じ成功パターンを辿るだけではなく、スイーツとセットで購入してもらうことも期待できます。

これまでコンビニのスイーツを購入していたお客さんが、スイーツと相性が良い新商品のコーヒーを購入するのは自然な流れです。スイーツだけでもお客さんの評価は高かったのですが、さらにコーヒーが加わったことでお客さんの満足感もアップします。

コーヒーとスイーツをセットにして販売することは、コンビニの販売戦略に多様性をもたらすのではないかと思います。100円というコーヒーの価格は安いのですが、味と価格のバランスを見ると、お得感を感じているお客さんが多いようです。

100円のコーヒーで満足感を得たお客さんが、セットで買うスイーツやパンに高単価の商品を選ぶ可能性は十分にあります。スイーツとコーヒーをセットにして定期的にキャンペーンを行うやり方も、お客さんを来店させる効果があると思います。

セブンイレブンのコーヒーはネット上でよく言及されている

スターバックスは若いお客さんを中心に人気のあるコーヒーチェーン店ですが、お客さんのロイヤルティの高さはよく知られています。出勤前、お昼休み、仕事帰り、休日など、生活の一部にスターバックスでコーヒーを飲むことを組み込んでいる人もいます。

自分の好きなものは他の人にも紹介したいですから、スターバックスのコーヒーの写真はソーシャルメディアでよく目にします。定期的にコーヒーの写真を見てもらうえることで、お客さんに記憶してもらい、リピーターになってもらうことができます。

セブンイレブンのコーヒーはスターバックスほどではありませんが、ネット上の言及が多いような気がしています。個人的にはビジネス記事やビジネスブログで目にすることが多く、コーヒーを買うお客さんの立場としてだけではなく、ビジネスの視点からも注目度が高いです。

お客さんに商品を目にしてもらう機会が増えれば増えるほど、購入してもらえるチャンスも増えることになります。ネット上の情報を企業がコントロールすることは難しいですが、良い商品はネットで言及され、さらによく売れるという好循環が生まれています。

じっくり考えることなく気軽に買い物をする低価格の食品については、ネット上の評判がお客さんの行動に大きな影響を与えるようになると考えています。コンビニや食品メーカーから次々に新商品が登場しますが、経済的にすべての商品を試すことは不可能です。

買う商品が決まっていない場合は、ネット上で人気になっている商品、友達がネット上に投稿している商品を買おうとする動きが出てきます。食品は口コミが必要な重要な商品ではありませんが、商品が多すぎて何を買えばいいか分からないという問題があります。